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伊東豊雄さんデザインの公衆トイレ 代々木八幡宮の木々から「キノコ」イメージ

代々木八幡宮の木々から「キノコ」をイメージしたデザインに仕上げた

代々木八幡宮の木々から「キノコ」をイメージしたデザインに仕上げた

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 建築家・伊東豊雄さんがデザインした公衆トイレが7月16日、山手通り沿い・代々木八幡宮(渋谷区代々木5)の一の鳥居横に完成した。

代々木八幡宮公衆トイレをデザインした建築家・伊東豊雄さん

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 日本財団(港区)が展開する、建築家らが区内の公衆トイレ17カ所をリデザインする「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環。「暗い」「汚い」「臭い」「怖い」「危険」などのイメージから入りづらい状況がある公衆トイレを、デザイン・クリエーティブの力を活用し「誰もが快適に使用できる」ようにすることを目指し昨年8月から取り組んでおり、同所で11カ所目となる。

 同所の公衆トイレの正式名称は代々木八幡公衆トイレ。八幡宮の社殿につながる階段に隣接することから、八幡宮の木々と「調和するよう」にキノコを想起させるデザインの個室に仕上げた。回遊性を生み出せるよう個室は3つ作ったほか、行き止まりが無く視界が抜けるようにすることで防犯性を高めた。周辺の地面から個室の外壁には、丸いタイルを茶色から白色へグラデーションになるようにあしらっている。

 アプローチ(個室間の通路やトイレ前の点字ブロックまでの付近)の面積は57.1平方メートル。「だれでもトイレ」(7.84平方メートル)は、車いすでも利用できる広さでベビーベッドやオストメイト用設備を備える。女性用トイレ(4.48平方メートル)は大便器を備える個室を2つ用意し、1つにはベビーチェアも備える。男性用トイレ(7.14平方メートル)は、大便器とベビーチェアの個室1室と小便器2台で構成する。

 伊東さんは、「公衆トイレは男性の僕でもできるだけ利用したくないと考えていた」なか、「落ち着いて案インして利用できる、さり気ないデザインにぜひトライしてみたい」と同プロジェクトに参画。「夜間でも女性が利用できるような安心感を抱けるトイレになれば」と期待を込める。

 同プロジェクトのトイレでは、日本財団と区、一般財団法人渋谷区観光協会が協定を結び維持・管理を行っている(2023年まで)。清掃は民間企業に委託し、従来の1日1回(場所によっては2回)だったのを2~3回に増やすなどしている。ファッションデザイナーのNIGOさんが監修したジャンプスーツを清掃員のユニホームに採用している。

 今後は、8月(見込み)に七号通り公園トイレ(幡ヶ谷2、佐藤カズーさん)、10月(見込み)には笹塚緑道公衆トイレ(笹塚1、小林純子さん)、今冬(12月~2022年2月ごろ)に残り4カ所がそれぞれ完成する予定。

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