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代官山で画家・平松麻さん個展「種まきの地図」 重厚な絵肌に描く「体内風景」

「種まき」(2019年)

「種まき」(2019年)

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 画家・平松麻さんの個展「種まきの地図」が11月8日、代官山のコンテンポラリーギャラリー「LOKO GALLERY(ロコ ギャラリー)」(渋谷区鶯谷町、TEL 03-6455-1376)で始まった。

 1982(昭和57)年生まれ、東京都出身の平松さんは、独学で絵画制作に取り組み、文芸誌「波」や旅雑誌「coyote」、書籍「本と店主」(森岡督行著、誠文堂新光社刊)などで挿絵を手掛けてきたほか、主な個展に「景の気配」(寺田美術、2017年)、「境に浮かぶ雲」(Gallery SU、2018年)など。油絵の具を積み重ね、掘り取り、研磨するなどして作る重厚な絵肌の上に、自身の「体内」に存在するという静謐(せいひつ)な風景を描いてきた。

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 雲や土、窓や棒などの画題を選び、一枚の画中に主役となるモチーフを1つ描く「ミニマル」な作風で、時間が静止したような荒涼とした世界を思わせる作品を描いてきた平松さん。これまで1ピースずつ完結、独立したたたずまいを帯びてきた作品が、同展で新たな変化を見せる。描いてきた「土地」の面積を拡張し、地図を更新していくように、風景や物体に加えた、結わいた縄や、大地にまかれた大量の種などは、自らの訪問の「印」だという。

 過去の個展では単一的で展示してきた作品を、今回は相関的なインスタレーションとして展開。新作を中心に、絵画19点、立体7点を並べる。

 開催時間は11時~19時。日曜・月曜休廊。11月30日まで。

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