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「パルコ劇場」、渋谷パルコに再オープンへ こけら落としは「志の輔らくご」

新しいパルコ劇場の客席イメージ

新しいパルコ劇場の客席イメージ

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 2016(平成28)年8月から建て替えのため一時休館していた「PARCO(パルコ)劇場」が2020年3月、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)に再オープンする。

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 「劇場の中に商業施設をつくる」をコンセプトに、1973(昭和48)年の渋谷パルコ開店と同時に開業した「西武劇場」が前身となる同劇場。1976(昭和51)年にパルコ西武劇場に、1985(昭和60)年にパルコ劇場にそれぞれ改名し、パルコが企画・製作する演劇などを上演。座席の背もたれは、多くの来場客が座って擦れたことからハート形に見えたことで知られていた。

 旧劇場は、米ピアニストのピーター・ゼルキンさんらが出演した「MUSIC TODAY」でこけら落としをして以降、寺山修司、蜷川幸雄、つかこうへいさん、三谷幸喜さん、宮本亜門さん、宮藤官九郎さんらの作品など約1200作品を上演。美輪明宏さん、黒柳徹子さん、立川志の輔さん、中谷美紀さん、森山未來さんなどが舞台に立ってきたほか、三宅一生さんがファッションショーを開いたこともあった。

 「パルコ文化のコア中のコア」と位置付ける同劇場が再オープンするのは、11月下旬に再オープンを控える新生・渋谷パルコの7~9階。旧劇場の約1.5倍となる座席数636席に規模を拡張しながらも、最大視認距離(舞台先端から客席最後部までの長さ)が18メートルと舞台と客席の距離感が旧劇場より近くなるなど、全席をS席と位置付ける空間演出に仕上げる。

 新劇場では、「国際観光都市として活気を帯びる」渋谷の現状を背景に、世界に発信できるコンテンツとして年間公演をパルコが100%自主プロデュースする。グランドオープンに先駆け行うこけら落とし公演は、1996(平成8)年から休館まで旧劇場で上演していた志の輔さんによる公演で「最もチケットの取りにくかった」という「志の輔らくご」(1月下旬~約1カ月)と、1990(平成2)年~2018(平成30)年に480回上演した男女のカップルによる朗読劇「ラヴ・レターズ」(2月)。

 3月には、オープニングシリーズとして2021年5月上旬までに14作品を上演予定。ラインアップは今年8月末に発表予定。

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