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東横線カーブ状線路跡「渋谷ブリッジ」公開 子ども園、ホテル、カフェなど

カーブ状の線路跡地に建設された「渋谷ブリッジ」(B棟外観)

カーブ状の線路跡地に建設された「渋谷ブリッジ」(B棟外観)

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 東急東横線渋谷駅~代官山駅間のカーブ状の線路跡地を活用した施設「渋谷ブリッジ(SHIBUYA BRIDGE)」(渋谷区東1)の一部が9月5日、報道陣らに公開された。

渋谷川沿いの遊歩道から続くA棟の外観

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 旧東横線渋谷駅ホーム跡などを再開発した渋谷駅南街区の複合施設「渋谷ストリーム」(渋谷3)と並行して開発が進められた渋谷ブリッジ。区が整備する渋谷川沿いの遊歩道を動線として渋谷-代官山エリア間の回遊性を高めることで、新たな人の流れを生み出すことを目指す。施設名は多世代や異文化、渋谷と代官山の「橋渡し」などの意味を込めて命名した。

 渋谷駅側に位置する全長70メートル×幅10メートルの敷地には、地上3階・高さ約12メートルのA棟(延べ床面積1282平方メートル)を、区道を挟んだ代官山方面全長110メートルの敷地には地上7階・高さ約26メートルのB棟(同4370平方メートル)を建設。A棟の1階は渋谷川沿いの遊歩道から続く自由通路にし、東横線をイメージしたアートや鉄道のレールを想起させるベンチを配置している。

 A棟では10月1日、保育所認定子ども園「渋谷東しぜんの国こども園small alley」が開園を控える。「街に開かれた」子ども園として、1階にはカフェや入園者以外も利用できる子育て支援スペースなどが一体となった店舗を開設予定(時期未定)。

 B棟には、施設をプロデュースする「THINK GREEN PRODUCE」(以下TGP、宇田川町)が初めて手掛けるホテル「MUSTARD HOTEL」(TEL 03-6459-2841)がメインテナントとして入る。白を基調にした明るい内装で、ドミトリーやバリアフリー対応のコンフォートなど全76室(定員182人)を用意。最上階にはコモンスペースを用意するほか、2階~4階の各階にシャワー、3階にランドリーを、それぞれ備えている。利用料は、ドミトリー=4,200円~5,800円、ツイン・ダブル=1万800円~1万5,000円、コンフォート=2万8,000円~4万8,000円ほか。14時チェックイン、10時チェックアウト。

 ホテル1階にはカフェ・バー・パティスリーの複合ショップ「megan(ミーガン)」を併設。席数は52席。パンケーキやオムレツなどのモーニングメニュー、ケーキやスコーン、緑茶や抹茶を取り入れたカクテルなどをそろえる。営業時間は8時~24時。ホテル宿泊客には同店で使える朝食券が付く。

 同棟にはクリエーティブエージェンシー博報堂ケトル(港区)が運営するオフィスを中心とした「TRAIN TRAIN TRAIN」も展開。同社のほか独ベルリンを拠点とするクリエーティブチームAudioforce、モーショングラフィック・VFXを軸に映像制作を手掛けるEDP graphic works、さまざまなクリエーターで構成するホワイトブリーフ、データコンテンツの開発・運営を手掛けるディグラム・ラボが入居する。

 1階ではホワイトブリーフが運営するカフェ「NO RAILS」(8時~20時)、スナック「NO RULES」(20時~24時)が二毛作営業を行う。席数は35席。恵比寿「和食らうんじ ナーダ」と共同開発したホットサンド、渋谷「GEN GEN AN幻幻庵」の茶葉を使うドリンクなどを提供する。2階はコワーキングスペースとなり、3階にはワークショップなどイベントを開くルーフテラスを展開。1階~2階にわたる天井高7メートルの吹き抜けはギャラリー「7M」として運営していく。

 このほか、カレーと小料理を提供するカレー居酒屋、レンタルスペースもオープン予定。映画やテレビCM、ミュージックビデオを中心に映像作品を手掛けるコネクション、映像やウェブ制作、PRプロモーションなどを手掛けるデジタルエージェンシー「フラッグ」のオフィスも移転することが決まっている。

 TGP関口正人社長は「この施設は、ネーミングも含め渋谷と代官山をつなぐ『橋渡し』の役割を担う。より活気づけば」と期待を込める。

 「渋谷ストリーム」の開業日である今月13日から順次オープンする。

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