見る・遊ぶ

渋谷で芝居絵展「役者に首ったけ!」-歌舞伎役者の裏事情も紹介

舞台ではないところまで女性に押しかけられる八代目・市川団十郎を描いた「独息子に嫁八人」(歌川国芳、嘉永2年)

舞台ではないところまで女性に押しかけられる八代目・市川団十郎を描いた「独息子に嫁八人」(歌川国芳、嘉永2年)

  • 0

  •  

 たばこと塩の博物館(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)で現在、芝居絵を紹介する企画展「役者に首ったけ!~芝居絵~を楽しむツボ~」が開催されている。

[広告]

 江戸時代、「アイドル的存在」だった歌舞伎役者。当時の浮世絵には、役者の舞台姿のほか、楽屋の様子や素顔などを描いた作品もあり、絵草紙屋で「売れ筋の人気商品だった」という。同展では作品展示のほか、当時歌舞伎の「中心地」だった江戸と上方を行き来して公演していた「役者の事情」や興行のスポンサーなどの「裏事情」にも迫る。

 役者の舞台姿を描いた作品を紹介する第1部「役者・オン・ステージ」、江戸と上方の双方で描かれた浮世絵の違いを紹介する第2部「役者上ル下ル、地方ニ出ル」、役者の楽屋での姿や普段の姿などを描いた作品、団扇絵やおもちゃ絵などを展示する第3部「舞台がはねても首ったけ」の3部構成で展開。見る際のヒントとなる「見方のツボ」とともに紹介する。

 作品は、「女性に大人気」だった八代目・市川団十郎が、舞台ではないところでも女性に押しかけている様子を絵師・歌川国芳が描いた「独息子に嫁八人」や、高価な絵の具やぼかしを多用した「上摺」作品で、金色を多用した絵師・歌川国員の「長者艦(つりぶね)」、歌舞伎舞踊の演目としても知られる絵師・歌川豊国の「京鹿子娘道成寺」など、役者が描かれた芝居絵やおもちゃ絵、団扇絵など約90点を展示する。

 「当展の担当学芸員は、この展覧会がデビュー企画となる。『芝居絵』『歌舞伎』を幅広い方に楽しんでいただけるように、歌舞伎の演目を4コマ漫画で解説したり、『見方のツボ』を用意するなどフレッシュな発想で取り組んだ。歌舞伎になじみのない方にも、江戸時代の役者のこと、歌舞伎のことやその舞台裏、そして浮世絵のことを知っていただけるのでは」と広報担当の袰地(ほろち)由美子さん。

 期間中、落語家・桂歌助さんが口演する落語会(5月28日)や映画「写楽」(篠田正浩監督、1995年、4月2日・16日・17日)上映会などのイベントも予定する。現在の開館時間は11時~16時(入館は15時30分まで)。月曜休館。入場料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。4月17日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース