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渋谷のカフェがチャリティー営業-投げ銭ビュッフェ、半分を義援金に

売り上げの50%を義援金に充てるなど「チャリティー営業」をしているカフェ「Liaison」の店内

売り上げの50%を義援金に充てるなど「チャリティー営業」をしているカフェ「Liaison」の店内

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 東北地方太平洋沖地震を受け渋谷・宇田川町のカフェ「Liasion(リエゾン)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6416-1635)が3月14日から、「チャリティー営業」を行っている。

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 オーナーの周宝(しゅうほう)寛和さんらが「(計画)停電含め、節電が求められている。少しでも、節電するにはどうすれば良いのだろう」と考え展開するもの。フライヤーや鉄板、洗浄機を使用しないほか、昼間は照明・暖房をつけないなどでも節電に協力している。

 通常営業時とは異なり、電気・ガスを可能な限り使用せず「一日の分を考え、いっぺんにたくさんの量を作る」料理をビュッフェスタイルで提供。完成後は室温での保存のため、時間とともに冷めていってしまうことから「冷たくなってもおいしい」を基準に献立を考えているという。

 料理には節電のため「冷蔵庫、冷凍庫を空けていくこと」を考え、傷みやすい食材を優先的に使用。「通常なら常に仕込んでストックしているものを、減らす方向にシフトチェンジしている。それが今一番できることであり、世の中に役立つ、必要なことだと思っている」と料理番長で店長の鯨井真由美さん。用意する料理数は未定だが、「『得した』と思っていただきたい。10種類くらい出すと思う」とも。

 料金は1,000円以上の「投げ銭」をしてもらい、売り上げの50%を義援金に充てる。料理は弁当としてテークアウトすることもできるようにするほか、ランチ(17時まで)には200円追加でフリードリンク付きになる。炊飯器も炊けた後は電源を切り保温をしないため、「冷たいご飯を食べてもらう場合もある」という。

 ほかにも、店に続く階段の壁面などに描かれた絵を手掛けたアーティスト・こだまこずえさんから、自身の絵はがきを「チャリティーに回してほしい」と、現在滞在するドイツから申し出があったため、以前から販売していた4枚組500円の絵はがきを「こだまこずえ基金」として販売。売り上げは全て義援金に充てる。

 「力んでいるわけではなく、当然のことをやっている。来店いただいている方にも喜んでいただけている」と周宝さん。同スタイルでの営業は節電対策の状況などを見ながら続けていくという。

 当面の間、営業時間も通常より2時間ほど短縮して営業する。営業時間は12時~22時(日曜・祝日は15時~)。

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