恵比寿にセレクト家具店「SOMEWHERE」-作家性の強い家具そろえる

建築家・長坂常さんが内装を手がけた店内に国内外のデザイン家具が並ぶ

建築家・長坂常さんが内装を手がけた店内に国内外のデザイン家具が並ぶ

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 スチールメッシュのソファなど、1960年代から現代までの作家性の強い家具を取り扱うセレクトショップ「SOMEWHERE(サムウェアー)」(渋谷区恵比寿南2、TEL 03-6452-2224)が8月16日、恵比寿西口のカルピス本社ビル裏手にオープンした。

倉俣史朗さんの金網ソファ

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 店舗面積は約15坪。内装デザインは、スキーマ建築計画(目黒区)代表で建築家の長坂常さん担当。事務所仕様だった路面の空間を、コンクリートの素材感が印象的な床と白壁のギャラリースタイルに改装した。

 オーナーは、家具コレクターだという佐藤直樹さん。映像制作の仕事に携わりながら、撮影現場のインテリアスタイリングなどをきっかけにして家具の世界へ足を踏み入れた。「実用性よりデザイン性を重視した家具が欧米では認知されているが、アジアでは扱いが少ない」と感じていたことから、「店としてやっていけるのでは」との思いを強め出店に踏み切った。

 スチールメッシュなどを素材に、1960から90年代にかけて活躍した「日本のインテリアデザインの先駆者」倉俣史朗さんの作品から、オランダを拠点に活躍する気鋭の現代家具デザイナー、マーティン・バースさんまで、国内外から「デザインに新しい価値を感じられる」家具をセレクト。「ミラノサローネ国際家具見本市」「東京デザイナーズウィーク」など国内外の見本市を中心に回り、直接コンタクトを取るという。

 そのほか、内装を手がけた長坂さんの作品で、中古テーブルの天板にカラーリングしたエポキシ樹脂を流し込んだ「FLAT TABLE ANTIQUE」シリーズや、青・黄・赤を組み合わせた「ポストモダン的な配色」のチェアなども扱う。

 恵比寿への出店について、佐藤さんは「静かで閑静な場所。ターゲットと一致すると思った」と話す。中古家具店「アンティークス タミゼ」や古書と家具を扱う「リムアート」(以上、恵比寿南2)など、「近くにいい家具屋がある」点も出店の決め手になったという。今後は「世界の作家を日本に紹介し、日本の作家が世界に出ていける拠点になれれば」と意気込む。

 営業時間は12時~20時。月曜・火曜は要予約。

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