渋谷に「バナナ自販機」-ドールが国内初設置、傷つけない工夫も

駅に直結したビルの地下に設置された「バナナ自動販売機」

駅に直結したビルの地下に設置された「バナナ自動販売機」

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 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線渋谷駅に直結するビルの地下に6月23日、国内で初めてバナナを販売する自動販売機「バナナ自動販売機」が設置された。

1本または1房で販売するバナナ

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 自販機は、生鮮果実・野菜の生産、加工、販売、マーケティング活動などを手がけるドール(千代田区)が、「忙しくてなかなかスーパーに行けず、フルーツをとりたくてとれない」一人暮らしの学生やビジネスパーソンなどに向け設置したもので、青果を販売する自動販売機としては国内初となる。

 青果店のみならず、スーパーやコンビニなどで購入ができるバナナ。厚生労働省が実施する「国民健康・栄養調査」によると、20~30代の若い世代の「フルーツ離れ」が見られ、日本人のフルーツ摂取量は世界的に見ても少ない。そうした中、「手軽に食べられる機会を増やし、摂取を拡大する意味を込め」自販機の設置を決めた。

 同社マーケティング部の大滝尋美さんは「現在のライフスタイルに合わせ、お客さまにご購入いただける接触ポイントをもっと増やせるのではないかと考えていた。小売店もあるが、自動販売機は24時間購入いただけるので、店が閉まって購入できないなどの問題を解消できると考えた」と話す。

 今回設置したのは1台で、隣には専用のごみ箱も用意。自動販売機は青と白を使い「青空」のデザインを基調にしたほか、バナナなどのフルーツの写真を掲出した。庫内の温度は「バナナの保管に最適」な13度に設定。商品購入の際にバナナを傷つけないようにベルトコンベアで商品を移動させるほか、2日おきをめどにメンテナンスを行うという。

 大滝さんは「当社としても新しいスタイルでの販売でチャレンジになる。海外ではバナナやリンゴなどのフルーツをバッグの中に入れて、小腹がすいた時などにおやつとして食べることが多いので、(渋谷の人たちにも)映画館やライブハウス、クラブへ行く途中や仕事の行き帰りなどに気軽にご利用いただければ」と話す。「サプリメントやジュース、ヨーグルトではなくフレッシュフルーツを食べていただきたい」とも。

 販売商品は「ボビーバナナ」で、価格は1本=130円、1房(約600グラム)=390円。同日、「スポーツクラブ NAS若葉台店」(稲城市若葉台)にも設置した。今後、関東地方のスポーツジムや学校、オフィスなどへの導入を予定している。

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