代官山で現代版・茶具展「わび、さび、かわいい 茶ガールの休日」

写真手前は休日には「お茶室」にもなるスペース。壁面には掛け軸に替えて写真(撮影=岡村典子さん)を飾る

写真手前は休日には「お茶室」にもなるスペース。壁面には掛け軸に替えて写真(撮影=岡村典子さん)を飾る

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 お茶を主軸にしたイベント企画ユニット「一品更屋(いっぴんさらや)」が手がける展示イベント「わび、さび、かわいい 茶ガールの休日」が現在、代官山のギャラリー「Galery it's(イッツ)」(渋谷区猿楽町、TEL 03-3461-7887)で開催されている。

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 一品更屋は、千利休が美意識として確立した「侘数寄(わびすき)」を現代に広めるユニットとして2008年より活動を開始。「大量生産品ではない手作りの一品一品」(一品更屋の尾木原さん)をネットショップでセレクト販売しながら、旧安田楠雄邸(文京区)で日本の伝統芸術作家による「祝」をテーマにした展示と結婚披露宴を同時に行う「祝~いわい~」や、漫画「へうげもの」発売記念イベントとして茶事を現代的にアレンジした「シカバネヲコエロ」(以上2009年)など、お茶を主軸にささまざまなイベント・展示企画を精力的に展開してきた。

 「女の子向けのイベントを」との思いから、イッツと一品更屋が共催で「『かわいくて、わかりやすいお茶』を体感してもらい、茶道を楽しむきっかけを作ること」を目指した今回。「最近はアンティークな棚などシャビーなものに対して『かわいい』という女の子たちがいる。そんな時の『かわいい』という美意識は、『お茶の基本』である『侘寂(わびさび)』に共通しているのでは」(尾木原さん)。

 参加するのは、CM出演などでも活躍中の岡崎裕子さんなど気鋭の女性陶芸家5人と、「へうげもの」とのコラボレーション企画に主軸作家として参加する二階堂明弘さんなど男性ゲスト陶芸作家の2人。会場では、同ユニットが「抹茶碗わん」「水差し」などに見立てた多彩な陶器作品を展示販売するほか、フラワースタイリスト谷匡子さんが陶器に花を生けることで「花器」としての使い方なども提案する。

 週末には会場を茶室に茶道家の深澤里奈さんのお茶会「飛び立つ」も展開。3月27日に開催した初回は、創作和菓子ユニット「wagashi asobi」の浅野理生さんによるナイフとフォークで食べる「桜もち」をお茶菓子にするなどで好評を博したという。

 次回のお茶会は4月3日14時~。「茶ガールの抹茶カフェ」(同3日16時~、4日13時~)も開催する。

 開催時間は13時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。4月6日まで(1日は休み)。

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