そごう・西武×nendo×伝統工房の新商品、西武渋谷店でお披露目

「当初思い描いていた以上物が出来上がってきた」と話すnendoの佐藤オオキさん

「当初思い描いていた以上物が出来上がってきた」と話すnendoの佐藤オオキさん

  • 0

  •  

 西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館7階特設会場で現在、そごう・西武(千代田区)、デザインオフィスnendo(目黒区下目黒2)、国内の伝統工房・マニュファクチャーがコラボした「by|n meister (バイエヌ マスター)」の展覧会が開かれている。

新たなテキスタイルパターンをデザインした「刺し子織」で作ったテディベアなど

[広告]

 nendoはデザイナーで建築家の佐藤オオキさん率いるデザインオフィス。佐藤さんは海外のメーカーと仕事をする中で、「日本の物作りの底力を感じていた」という。そうした中、昨年のミラノサローネの会場でそごう・西武松本隆社長と出会い、同じ早稲田大学の出身であることから意気投合し、同プロジェクトが立ち上がった。

 今回商品を作ったのは8社。商品は、築窯1753年の有田焼の窯元「源右衛門窯」(佐賀県)=代表的な柄である「梅小紋」「唐草絵」を拡大したり、ひっくり返したり、重ねたりして「再編集」した柄をデザインした湯飲みや皿などの磁器食器(1,260円~2万5,200円)。1868年創業の小林工業(新潟県)=「研磨が強い」という点を生かし、あえて「加工が難しい」という石器のようないびつな形に仕上げたカトラリー(4,800円)。

 1688年創業の細尾(京都市中京区)との商品では、織物を包むために使う「刺し子織」の風呂敷に着目。地図記号を配した「map」、漢字の「木」を連続させた「forest」など5種のテキスタイルパターンをデザインした名刺入れ(2,990円)、テディベア(5,371円)、ランチョンマット(2,771円)などを作った。場内ではスケッチや試作品なども展示し、制作の過程を紹介する。

 今回のプロジェクトを「純粋に楽しかった」と振り返る佐藤さん。「当初思い描いていた以上の柄・器の形などが出来上がってきた。それが手から生まれる物の魅力で、デザイナーとして一番幸せなこと」とし、「伝統を守るだけでなく、新しく変化していこうと考えてくれた。今まで触れてこなかったような若い世代の方々にも、デビューとしてはいいと思う」と話す。

 開催時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。入場無料。11月4日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース