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岡本太郎記念館で一夜限りのイベント-太郎作品にプロジェクションマッピング

岡本太郎記念館庭のオブジェに映像が投射され次々に表情を変える(写真=プレビューの様子)

岡本太郎記念館庭のオブジェに映像が投射され次々に表情を変える(写真=プレビューの様子)

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 岡本太郎記念館(港区南青山6、TEL 03-3406-0801)で10月12日、年に一度の恒例イベント「One Night Illusion(ワンナイトイリュージョン)」が開催される。

2階で投影されるインタラクティブなデジタル作品

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 2009年に初開催して以来、今回で4回目を迎える同イベント。岡本太郎がアトリエ兼住居として使っていた同館には太郎が作ったオブジェや絵画が数多く展示されている。同イベントでは、館内や庭などに設置される作品や施設全体をスクリーンに見立て、プロジェクターで映像を投影することで日中とは別世界の幻想的な空間を演出。映像制作はプロデューサーの大口遼さんを中心に、ペインターの中山晃子さん、アーティストが集まるシェアハウス「渋家(シブハウス)」(渋谷区南平台町)に所属するhuez(YAVAOさん、彩藤彩さん)、磯崎愛生さんが担当する。

 今年のテーマは「宇宙」。大口さんは「太郎さんは『芸術は爆発だ』と言っているが、これはビッグバンなど超新星爆発のこと。太郎さんの強い絵や彫像は独特なフォルムを持ち、その一つ一つが星や銀河にも見える。その中を濃密に満たすのが映像の役目と考え、太郎さんの作品と私たちの映像をひっくるめて宇宙をつくりたい」とコンセプトを説明する。

 庭では、巨大なオブジェ作品に音楽に合わせて映像を投射するプロジェクションマッピングや、絵の具の流動を使ったライブペインティングを展開。FRP(繊維強化プラスチック)で作られた太郎のオブジェに色とりどりの光や映像を映し出す。2階では太郎の絵画作品とともに「データモッシュ」という動画手法を用い、太郎の絵画作品と来場者を撮影した映像を融合したインタラクティブなデジタル作品などを展示するなど、通常の展示企画とは異なる趣向を凝らしたものになるという。

 大口さんは「太郎さんの作品は昼間でもムッとした存在感を感じるが、光やプロジェクターが当たることでより力強さが増し、また別の顔が見えてくるはず」とし、「今年で4年目を迎え、南青山の祭りとして定着していければ」と期待を寄せる。

 イリュ―ジョンタイムは18時30分ごろ(日没)~20時30分(最終入館は20時)。入館料は、一般=600円、小学生=300円。雨天の場合は延期する場合も有り。

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