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アルバルク東京、琉球を延長で下す 「チャンピオンシップだと思って臨んだ」

第4クオーター残り約9秒でダンクを決めたレオナルド・メインデル選手(中央左)

第4クオーター残り約9秒でダンクを決めたレオナルド・メインデル選手(中央左)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が2月3日、国立代々木競技場第一体育館(渋谷区神南2)で琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)と対戦し91-80で勝利した。

元チームメートのアレックス・カーク選手とマッチアップした平岩玄選手

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 2016(平成28)年のBリーグ初年度開幕戦を戦った両チームが、約8年ぶりに同じ会場で相まみえたこの日。琉球には昨季までA東京でプレーしていたアレックス・カーク選手が在籍していることもあり、注目のカードとなった。

 デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)が「良いエナジーを持ってプレーした」と振り返った立ち上がり。「コーチが最初のセットプレーは僕のドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)で行くと言った」とテーブス海選手がレイアップを狙ったほか、レオナルド・メインデル選手、ライアン・ロシター選手らも積極的にアタックし、得点を重ね28-16とリードを奪う。

 第2クオーター(Q)は、ロシター選手が琉球のシュートをブロックしたほか、攻撃ではルーズボールに飛び込み仲間の得点につなげ、チームの得点が止まっていた時間帯にシュートを決めるなど攻守でチームを引っ張る。46-40で迎えた後半は、セバスチャン・サイズ選手が連続で得点を重ねるが、フィジカルが強い両チームのゴール下の戦いが激化。オフェンスリバウンドを抑えられるなど得点が停滞し、52-54と逆転を許す。

 一進一退の攻防となった第4Qは、メインデル選手がリバウンドやドライブから得点を重ね、守備では体を張って琉球のファウルを誘発。そして、69-71で迎えた残り約14秒から迎えた攻撃。サイドライン際でボールを受けたメインデル選手はコート外に押し出されそうになるも、「余計なことを考えないように、流れに任せて試合を楽しんで正しいことをするだけだった」と強みと自負するドライブに持ち込みダンクを決め、延長戦につなげた。

 延長は「いかに集中してプレーできるか、正しいプレーを意識した」と振り返ったアドマイティスHC。攻撃面ではテーブス選手とサイズ選手の連携プレーやメインデル選手のリバウンドなどから着実に得点を重ね、守備では「琉球はオフェンスリバウンドが強いので、全員でリバウンドに入って取り切ることができた」と琉球を9点に抑え勝利した。

 アルトゥーラス・グダイティス選手が欠場したこともあり、第1Qから出場機会を得た日本人ビッグマンの平岩玄選手はカーク選手とマッチアップしたが、「彼の特徴は抑えていたが、ファウルの使い方などチームのルールに則ってできなかった」と悔しさをにじませた。カーク選手は1月25日に日本国籍を取得したことでも注目を集めた。A東京在籍時から日本国籍取得に向けて日本語の勉強をしていたが、「遠征の移動の時なども教科書を持っていて、常に勉強していたので日本語が好きなんだなって感じていた。軽く日本語で会話ができていたので僕は英語で話して、お互い勉強し合う感じだった。彼が選んだ道を応援したい」と話した。

 昨季のBリーグ王者であり現在西地区の首位である琉球を「意識している」と話したテーブス選手。現状勝率ではA東京が上回っているが、「カーク選手が帰化したからこそ、今の勝率よりも強いチーム。間違いなく優勝候補の一つ。僕たちは今日グダ(=グダイティス選手)がいないので相当タフな試合になると分かっていた。チャンピオンシップだと思って臨んだ試合だったので、優勝するまでの過程としては良いステップアップだった」と話す意味のある一勝となった。

 両チームは4日も戦う。

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