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4年ぶりに「渋谷盆踊り」開催 コロナ禍乗り越え3万人参加

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 4年ぶりの復活となる「第四回渋谷盆踊り大会(通称「しぶぼん」)」が8月5日、SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2)周辺の文化村通り・道玄坂で開催された。

飛び入りする参加する外国人観光客ら

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 「渋谷に暮らす人と渋谷に訪れる人」の触れ合いの場づくりを目指し、2017(平成29)年に初開催して以来。夏の恒例行事の一つとして定着。コロナ禍で2020年~2022年は中止を余儀なくされたが、感染拡大が落ち着いた今年は「4年ぶり」の開催となった。

 同日16時30分、SHIBUYA109周辺の文化村通り・道玄坂の一部の交通規制(車両通行禁止)を開始。SHIBUYA109前にメインステージ、道玄坂下交差点に櫓(やぐら)を組み上げ、18時の開始時刻に間に合わせる形で特設会場を完成させた。文化村通りには射的、スーパーボールすくいなどの縁日、キッチンカーや移動式のお化け屋敷なども出店し、お祭り気分を盛り上げた。

 開催に先立ち、主催者の渋谷道玄坂商店街振興組合・大西賢治理事長は「この風景は4年ぶり。この3年間、皆さん本当につらく、(渋谷の)商店街もきつい時期を過ごしたが、その結果、こうやって普通に戻って盆踊りをすることがきた。これから商店街が頑張っていくので、これからもよろしくお願いします」と盆踊り復活に声を弾ませた。さらに長谷部建渋谷区長も「国際都市として渋谷が発展していくなかで しっかりと日本の伝統文化が、この街にもあることをうれしく思う。こうした機会を通して、さらに渋谷を皆さんに好きになってもらいたい」と呼びかけた。

 盆踊りのオープニングは、「ラブラブ渋谷」の歌詞で知られる「渋谷音頭」で始まり、「オリンピック渋谷音頭」「夢みる渋谷 YOU MAKE SHIBUYA音頭」と渋谷ならではのオリジナル曲のほか、「大東京音頭」「河内おとこ節」「炭坑節」などの定番曲が続き、渋谷の街は一気に祭りムードに包まれた。商店街や町会、婦人会など地元の人々のほか、たまたま渋谷へ訪れていた買い物客や外国人観光客らの姿も目立ち、歌やリズムに合わせて踊りの輪に加わっていた。

 渋谷生まれ・在住の歌手・俳優の井上順さんもプライベートで参加。「久々の盆踊りで渋谷の街が活性化して、もっと元気になるといいね」と笑顔を見せていた、

 盆踊り大会の最後には、スペシャルゲストとして渋谷とゆかりの深い石垣島出身の3人組バンド「BEGIN(ビギン)」が登場。盆踊りにちなみ、「東京音頭」「炭坑節」を演奏。さらに最後はヒット曲「島人ぬ宝」を演奏し、観客と一緒に「イーヤーサーサー!」の掛け声を重ね合い、会を締めくくった。

 主催者の発表によれば、この日は約3万1000人が参加。うち外国人比率は約3割だったという。21時過ぎに盆踊りは終了し、22時30分過ぎには交通規制が解除された。

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