アートディレクター・千原徹也さん初監督映画「アイスクリームフィーバー」の一日限定企画が6月20日、渋谷パルコ（渋谷区宇田川町）10階のマーケット型飲食空間「ComMunE」で開催される。

猿田彦珈琲による作中に登場するアイスクリーム

　企業ブランディングやCDジャケットの制作などを手がける千原さん。渋谷に自身が率いる「れもんらいふ」（渋谷3）のオフィスを構え、渋谷のクラフトビール「渋生（しぶなま）」のラベルデザイン、「渋谷ファッションウイーク」のアートディレクションなど、渋谷区内の企画にも多数携わってきた。

　2020年には自社オフィスを舞台にドラマを制作。今回、千原さんが「デザインを志した原点であり、長年の夢だった」という映画製作にこぎ着けた。作品の原案は芥川賞作家・川上未映子さんの短編集「愛の夢とか」内に収録されている「アイスクリーム熱」。渋谷などを舞台に、アイスクリーム店「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」を中心にした10～30代の女性4人の憧れ・興味・好意・執着などを描いたラブストーリーになっている。7月14日に、渋谷シネクイントや渋谷パルコ内の「ホワイトシネクイント」などで公開する。

　当日は千原さんと、同作に出演している女優MEGUMIさんとのトークと、同作の主題歌を担当した吉澤嘉代子さんと、同作で主演を務めているほか吉澤さんの過去の楽曲「残ってる」のミュージックビデオにも出演し、「アイスクリームフィーバー」に出演するモトーラ世理奈さん、同ミュージックビデオの演出を手が千原さんがトークを展開。

　会場では、「SHIBUY MILION ICE CREAM」のメインロケ地として恵比寿の本店を提供したスペシャルティーコーヒー店「猿田彦珈琲（コーヒー）」が、フレッシュミントやビターチョコレート、レモンを用いたサイダーの「ペパーミントスプラッシュ」など作中に登場するアイスクリーム3種類を提供するポップアップショップを出店する。

　作中衣装を提供している渋谷に本社を構えるアダストリア（渋谷2）のアパレルブランド「niko and...」と映画がコラボレーションしたオリジナルグッズ、「渋生」、千原さんらが立ち上げた東京のアイコン・ムーブメントづくりを目指すプロジェクト「KISS,TOKYO（キストーキョー）」の劇中に登場するグッズの販売なども行う。

　開催時間は11時～19時。