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神宮前交差点の再開発、名称は「ハラカド」に 銭湯やフードコート整備

「ハラカド」外観イメージ

「ハラカド」外観イメージ

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 表参道と明治通りが交わる神宮前交差点の一角で再開発が進む2024年春開業の「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」の施設名が、「東急プラザ原宿『ハラカド』」(以下「ハラカド」)に決まった。東急不動産(渋谷区道玄坂1)が5月30日、発表した。

地下1階に入る銭湯(イメージ)

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 事業主の神六再開発(神宮前6)と権利者・特定事業参加者として参画する東急不動産とが進める同事業は、原宿・表参道エリアの中心ともいえる神宮前交差点の一角を再開発。築50年を超えていたビル「オリンピアアネックス」をはじめ、老舗洋菓子店「コロンバン原宿本店」跡などを含む敷地を一体的に整備する計画。広さ約3085平方メートルの敷地に、延べ床面積約1万9940平方メートル、地下3階~地上9階・塔屋1階のビルを建設する。外装や屋上デザインは建築家・平田晃久さん(平田晃久建築設計事務所)が担当する。

 はす向かいには同じく東急不動産が2012(平成24)年4月に開業した商業施設「東急プラザ表参道原宿」(神宮前4)があり、来春の「ハラカド」開業に合わせ、名称を「東急プラザ『オモカド』」に改称。交差点を挟む2つの施設を連携させることで、神宮前交差点の「魅力向上を図る」(同社)という。「ハラカド」「オモカド」の名称に採用した「かど」は、それぞれ「カド」と読む「角」「門」「才」の文字を当てはめ、「角」=交差点の角や街角、「門」=明治神宮や原宿・表参道エリア、新しい文化などへの入り口、「才」=才能を持つクリエーターが集う場所などの意味を、それぞれ持たせた。ロゴデザインはアートディレクター千原徹也さん(れもんらいふ)が手がけた。

 現「東急プラザ表参道原宿」が立つ場所には1960年代に当時のクリエーターらが集った旧「原宿セントラルアパート」があったこともあり、「クリエーターが集う新たな文化創造拠点」を目指す。地下1階には高円寺の老舗銭湯「小杉湯」が新たな銭湯「小杉湯原宿(仮称)」を開業する予定で、現在、公衆浴場認可を申請中。2階の共有スペースは日販がフリースペース「COVER」をプロデュース。特定のテーマに基づき期間ごとに雑誌を取り上げ展示する。

 3階は、千原さんが中心となるクリエーターズマーケットフロアとなり、各クリエーターが「新しい」をテーマに商品を展開。クリエーティブディレクター大木秀晃さん(OOAA)がプロデュースするカフェもオープンする。5階・6階は、店舗やワークプレイスなどの企画・デザイン、メニュー開発、運営までをワンストップで行う博報堂グループの「エクスペリエンスD」(江東区)が手がける飲食フロア。フードコートに約20店が集積し、代々木上原のレストラン「sio(シオ)」(上原1)オーナーシェフの鳥羽周作さんがプロデュースする「新時代のファミリーレストラン」を掲げる新店「FAMiRES」が出店する。

 施設内の店のプロデュースなどに参加するクリエーターや企業を「入居者」と捉え、文化発信や共創を目指す「ハラカド町内会」も組織。活動などを可視化することでファンコミュニティーの形成・拡大も図るという。

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