代官山駅近くの複合施設「テノハ代官山」跡などで進められている「(仮称)代官山プロジェクト」の施設名が「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」に決まり、10月下旬に開業することが明らかになった。
東急不動産が手がける同事業。テノハ代官山は2014(平成26)年11月にオープンし、5年間限定の複合施設として営業。2019年10月末で閉館し、2021年に同再開発事業が着工していた。
敷地面積は約4084平方メートル。地下2階~地上10階建て、延べ床面積約2万1096平方メートル。八幡通りに面したMAIN棟と、代官山駅側のTENOHA棟の2棟で構成。MAIN棟は、建築家・隈研吾さんがデザイン設計を担当。異なる形状の「小さな木箱」を積み上げたようなデザインで、木箱と木箱の間には緑を植える。サステナブルな活動拠点となるTENOHA棟は、地球環境をテーマに掲げる建築家ユニットSUEP.(スープ)設計の下、岡山県西粟倉村の間伐材を構造材として活用した木造2階建てとなる。代官山駅から敷地内通路などで八幡通りまでをつなぐ。
施設名は、MAIN棟が立体的な森(=Forest)のような形であることと、代官山の街へ広がる入り口(gate)に位置する立地であることから命名した。
MAIN棟は、地下1階~地上2階=商業空間、地上3階=シェアオフィス、地上4階~同10階=賃貸住宅(57戸)。暮らす・遊ぶ・働くシーンが融合する「職・住・遊 近接の新しいライフスタイル」を提案する。シェアオフィスは東急不動産が展開する会員制シェアオフィスス「Business-Airport Daikanyama(ビジネスエアポート代官山)」が出店予定。
TENOHA棟はカフェとイベントスペースで構成。同社の長期ビジョンスローガン「WE ARE GREEN」を体現する拠点として、「サステナブルな生活体験」を提供することを主眼に、サーキュラーエコノミー活動を行う事業者や行政と連携し、地域と都市をつなぐという。企画・運営はDAISHIZENグループの、持続可能性を重視した場の開発などを手がけるRGB(世田谷区)が担当する。