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ヒカリエデッキで「壁面アートプロジェクト」 第1弾は大野智史さん作品

壁面アートを手掛けたアーティスト・大野智史さん

壁面アートを手掛けたアーティスト・大野智史さん

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 歩行者デッキ「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ(以下、ヒカリエデッキ)」で10月15日、壁面アートプロジェクト第1弾作品として、アーティスト・大野智史さんが手掛けたアート作品「樹海でレイヴ」の公開が始まった。

壁面アートプレートにサインを入れるアーティスト・大野智史さん

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)の北側4階と3階に面し、東京メトロ銀座線線路直上に位置する「ヒカリエデッキ」は、宮益坂と並行に整備された全長約190メートルの歩行者デッキで、将来的には渋谷駅の東西を空中で横断する歩行者動線「スカイウェイ(仮称)」の一部となる。今回の壁アートの掲出場所は、そのヒカリエデッキ4階の中央地点に位置する。

 プロジェクトを担当する渋谷ヒカリエの高橋和也さんは「『日常の刺激に憩う』をヒカリエデッキのコンセプトに掲げており、毎日ここを通る人たちが何度見ても飽きず、何か刺激を得てくれたらいいいな」という思いから、壁面アートを展開していくことを決めたという。

 今回公開が始まった作品「樹海でレイヴ」は、高さ約6×横約12メートルの大作。原画は1.6×3.2メートルの油彩画で、そのままスキャン・撮影し拡大プリントして壁面に掲出している。作品を手掛けた小山登美夫ギャラリー所属のアーティスト・大野さんは「拡大したからこそ、肉眼では気が付かなかった絵の具の流動性やストロークが見え、身体性を超える体感が確認できて良かった」と、自身初となるパブリックアートに手応えを感じているという。

 作品モチーフについて、大野さんは「樹海に近い富士吉田にアトリエを構えているが、(3・11の)原発事故以降、野生キノコから基準値超えのセシウムが検出されていると聞いている。人間が起こした事故だが、それを浄化しているのは、キノコやそれを食べている野生動物。原発に賛成も否定の気持ちもないが、それを受け入れている自然の姿にはリスペクトに近い感覚を抱いている」と、「キノコ」をモチーフにした理由を明かす。「ただ、パブリックアートのため、そんなシリアスなテーマは表面化したくなかった」といい、「当初もっとダークな絵であったが、ここを通る人びとにポジティブな気持ちになってもらいたいと思い、なるべく明るい色彩の作品に仕上げた」と言う。

 さらに「現在、コロナ禍で音楽フェスなどイベントには行けないが、渋谷の真ん中に奥深い樹海でのレイヴの景色を出現させ、(ここを通る人たちに)スピーカーから流れる音楽を想像してもらいながら、壁面を楽しんでもらえれば」とコメントを寄せた。

 同作品の公開期間は来年春ごろまで。その後は年に2、3回の頻度でアーティストを変えながら、ペインティングや写真、文章作品など、同壁面から継続的に表現を発信していくという。

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