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渋谷ヒカリエにシェア型書店「渋谷○○書店」 アマゾンの対極目指す

発起人・管理人の横石崇さん(書店内で撮影)

発起人・管理人の横石崇さん(書店内で撮影)

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 シェア型書店「渋谷◯◯(マルマル)書店」が10月8日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階にオープンした。

約130の棚がある書店内の様子

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 個人に「棚」(高さ37×37×32センチ)を貸し出す同店は、一棚一棚の異なる「棚主」で共同運営する「シェア型書店」。「渋谷駅前に本屋があったらいいなとずっと思っていた」と話すのは、発起人で同店管理人のアンドコー(渋谷2)代表・横石崇さん。2013(平成25)年から渋谷ヒカリエを拠点とし、毎年11月に新しい働き方を考えるイベント「TOKYO WORK DESIGN WEEK(TWDW)」を開催するなど、「働き方」や「コミュニティーづくり」をテーマにしたイベントや企画を数多く手がける。

 本好きが集まる「偏愛コミュニティー」と位置付ける「シェア型」の同店も、新たなカルチャーを創出するコミュニティーの場として機能させたいという狙いを持つ。「渋谷の競合はインターネットだと思う。コロナ禍で若い人たちがバーチャル空間で、渋谷的なカルチャーを作り始めている。渋谷に来なくても遊べる環境が整い、渋谷への憧れやカルチャーも薄れ始めている」とし、「アマゾンの対極にある『本との出合いをリアルに体験できる場』をつくりたい」と同店が目指す役割を強調する。

 オープンに向け、8月からクラウドファンディングで開業資金を集め、約1カ月間で74人から目標額を超える約114万円の支援を受ける。空間づくりはスキーマ建築計画出身の建築家・デザイナーの林昂平(はやしこうへい)さんが担当し、集めた資金を元にもともとギャラリースペースだった同所を改装。壁面に金属フレームを組み、箱型の棚を出し入れしたり、そのまま場所を入れ替えたりできる可変システムを考案したほか、棚を「木製」にし温かみのあるスペースに仕上げた。さらに本棚の中に読書に没頭できる隠れ家的な個室を設け、展示台として「改造した屋台自転車」を設置するなど、遊び心に富んだ仕掛けも随所に見られる。

 約130ある本棚のうち、クラウドファンディングに参加した支援者などを中心に現在、約半分が棚主として契約済み。ヨガインストラクターが運営するカラダ書店や、渋谷のチーズバー店主が運営するチーズ専門書を集めた書店、BTS好きの会社員がBTS関連の書籍を集める書店、シリーズ本の1巻のみを集める書店、コミュニティーづくりの本を集める書店など、各棚主の偏愛やこだわりを感じる小さな書店が並ぶ。

 売買は棚主と顧客間の個人間取引で、各本の値段は棚主の値付けでさまざま。「愛着があり手放したくない本は、倍近い値付けをしている棚主もいる(笑)」と言う。棚主はシフトで店番を担い、自分の偏愛を来客者に伝えるなど、直接コミュニケーションが図れるのも同店が持つ魅力の一つ。決済手段を「現金のみ」に絞ったのも、インターネットと差別化する「不便さ」を意識したリアルならではの試みだという。

 現在、屋台自転車の本棚ではオープン記念企画として、D&DEPARTMENTディレクター・ナガオカケンメイさんのこだわりの書籍を展示販売している。今後2、3カ月間に一度の頻度で著名人などに依頼し展示販売を行うほか、屋台自転車を屋外に持ち出した出張書店、全国書店と連携したイベントなど、様々な企画を展開していきたいという。

 「渋谷から若者が減っているという印象があるので、ここで若い人たちに『本って面白いね』という発見をしてもらえたら」(横石さん)と来店を呼び掛ける。

 営業時間は12時~18時。棚主は随時募集している。利用料金は一棚当たり月額4,950円、最短3カ月からの利用が必要。

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