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「渋谷区ふるさと納税」受付開始 食事券などコト消費を中心に

「ふるさとパレット」のサイトキャプチャー

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 渋谷区は8月20日、ふるさと納税制度を活用した「渋谷区ふるさと納税」の受け付けを始めた。

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 生まれた地など居住地以外の地方自治体に寄付すると、住民税が控除されるふるさと納税。地方特産品を中心とした返礼品競争が起きるなど、ふるさと納税の利用が広がる中、渋谷区では2018(平成30)年度に約17億円、2019(平成31・令和元)年度に約23億円、2020年度は影響額見通しで28億4,000万円(税務課確認数値)と、ふるさと納税による減収が年々増加。区政運営にも影響が生じ、「もはや看過できるレベルでは無くなっている」(長谷部健渋谷区長)ことからふるさと納税の導入に踏み切った。

 返礼提供事業社は現在11社。2012(平成24)年から神山町の工房でフレッシュチーズを作る「SHIBUYA CHEESE STAND」のチーズ(6種類+パンケーキセット、2万5,000円ほか)、代々木の醸造所併設レストランなどで造るY.G.G BREWING COMPANYのクラフトビール(3種6本セット2万2,000円ほか)、ミシュランガイド東京版で13年連続1つ星を獲得している代官山のフレンチレストラン「レザンファンギャテ」の食事券(ランチ2人、3万4,000円ほか)、渋谷区公認土産「SHIBUKURO」(トートバッグ7,000円ほか)、渋谷スクランブルスクエアの屋上展望施設「SHIBUYA SKY」の入場チケット(7,500円)、セルリアンタワー東急ホテル最上級ルームカテゴリー「エグゼクティブフロア」でのコースディナープラン(2人1泊40万円)、コーヒーショップ「WOODBERRY COFFEE ROASTERS」でのハンドドリップワークショップ(1万円)など。

 区には「産物が無い」ことから、産業資源を活用した「体験型」「コト消費」を中心に考えていたが、新型コロナウイルスの影響で提供を見合わせたものもあるという。今後、現在の状況にも対応できる返礼品の拡充・拡大を図っていく。

申し込みは「楽天ふるさと納税」「ふるさとパレット」で受け付ける。今年度の目標額は1億円。寄付金は区政全般に活用する。

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