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渋谷・富ヶ谷に「アンド チーズスタンド」 店内で作るフレッシュチーズや食材など販売

「チーズをもっと身近にしたい」と話す藤川真至社長。左手奥が工房

「チーズをもっと身近にしたい」と話す藤川真至社長。左手奥が工房

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 渋谷・富ヶ谷に12月6日、食のセレクトショップ「& CHEESE STAND(アンド チーズスタンド)」(渋谷区富ヶ谷1)がオープンした。経営はnobilu(神山町)。

フレッシュチーズやそれに合わせた食材などが並ぶ店内

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 2012年、神山町にオープンしたフレッシュチーズを店内で食べられる「SHIBUYA CHEESE STAND(渋谷チーズスタンド)」を手掛ける同社の2号店となる同店。1号店内にも工房を併設していたが手狭になっていたため新たな生産拠点を考えていたことや、週末を中心に行列ができ近隣の人もなかなか買えなかったことなどから、物販専門の店として2号店を出店。店内飲食と物販で両店の差別化を図る。

 「自分のスタイルを持った人、感度の高い人が多い」ことから、あえて1号店に近い同エリアで出店先を探したという。店舗面積は20坪ほど。約8割は工房で、生産量は2~3倍に上がる。オープンに伴い生産拠点を同店に移し、1号店内の工房は一時休止し今後については検討する。店頭には渋谷チーズスタンド同様、白い牛のオブジェを配置。店内は白や木目を基調に仕上げた。

 工房で作るチーズは4種類。リコッタ(480円)、モッツァレラ(570円)、クリームと繊維状のチーズをモッツァレラ生地で包む「東京ブッラータ」(1,080円)、熟成タイプの「カチョカヴァッロ」(1,300円)。多摩地区(清瀬や東久留米)の農場7軒から仕入れる、搾乳から24時間以内の牛乳(生乳)を使うなどしてチーズを作っている。

 同店では「チーズと一緒に楽しめる」食材などをセレクト。神山町の書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)」選書による書籍や、オレンジ・ワイルドタイム・百花蜜のシチリア産蜂蜜(各1,140円)、無農薬農法で作られた国産ハーブのハーブティー(870円)、ブドウサンショウとユズの塩(1,080円)、リコッタに合わせて保存料を使わずに粉を配合したオリジナルのパンケーキミックス(650円)、カプレーゼに合わせて生産されているというビール「イザック」(2,000円)、白やロゼを中心としたワインなどをそろえる。

 1号店のオープンから4年半。中心客層は20代女性で、平日は近隣企業に勤める人たちがランチに訪れているという。藤川真至社長は「まだまだチーズは遠い存在かと思うので、もっと身近にしたい。チーズだけ作っていても広まらないので、4年間でできたつながりからセレクトした商品と併せて新しい食べ方などを提案したい」と意欲を見せる。工房設備を大きくしたことから、クリームやマスカルポーネなどフレッシュチーズの種類を増やすことや熟成チーズの製造なども視野に入れているという。

 営業時間は11時~20時(土曜・日曜は18時まで)。月曜定休(祝日の場合は翌平日が休み)。

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