魚形の「しょうゆ差し」として知られる調味料容器に除菌液を入れ、フードデリバリーや中食向けに無償で提供する「#SafeHandFish(セーフハンドフィッシュ)」プロジェクトを、広告・PR事業などを手掛けるエードット(渋谷区松濤1)などが立ち上げた。渋谷周辺エリアを中心に定額制テークアウトアプリ「POTLUCK」を運営するRYM&CO.(渋谷1)などが参画し、4月20日に加盟13店舗で先行して配布を始めた。
新型コロナウイルス感染拡大を受け国内外で除菌抗菌液が不足する中、日本人になじみのある魚形のしょうゆ差しに着目。宴会やイベントの中止・自粛により余っていた調味料容器に除菌抗菌液を詰めることで携帯可能な使い切りサイズにし、ケータリングや中食を提供する店などを通じて商品と共に注文客に届ける。
協力したのは、注文キャンセルが相次ぎ大量に在庫が余っていたという容器メーカーの大石屋(埼玉県鴻巣市)と、天然素材の除菌抗菌液「クリアンスEX」を販売するクリア電子(新宿区)。容器のふたは、飲食用の赤色と区別するため、清潔感も出すため「青色」に変更した。
エードットが企画・監修した同プロジェクトは、クリエーティブプロダクションのバードマン(千駄ヶ谷2)がウェブ構築を手掛け、エードットのクリエーティブ部門となるカラス(松濤1)がデザイン・クリエーティブを担当。「ほぼリモートワークで」(エードット・伊達晃洋社長)で取り組みを進めていくという。
参加店は、代々木上原のフレンチレストラン「sio(シオ)」(上原1)や、池ノ上のビストロ「la toil(トワル)」など。定額テークアウトアプリPOTLUCKでの導入店舗は、タイ料理店「ガパオ食堂(渋谷・青山・恵比寿)」、カジュアルビストロ「trias dining(トリアス ダイニング)」(桜丘町)など。