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サンロッカーズ渋谷・田渡修人選手、2カ月ぶり復帰 弟・凌選手とプレーも

「純粋に楽しかった」と復帰戦を振り返った田渡修人選手(中央)

「純粋に楽しかった」と復帰戦を振り返った田渡修人選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)の田渡修人選手が2月16日、横浜ビー・コルセアーズ(同、横浜)との戦いで約2カ月ぶりに復帰した。

ベンチではチームを盛り上げる姿も見せた

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 昨年12月の試合で右ひざの内側側副じん帯損傷を負傷し戦線離脱していた田渡選手。復帰戦となったこの日は、「関係無く、最初から目標にしていたのが今日」(田渡選手)と言うが、奇しくも弟の田渡凌選手がいる横浜との一戦となった。前日、渡辺竜之佑選手が右手小指を骨折し試合に出られないこともあり「竜の分も頑張らないと」とコートに立った。

 第1クオーター(Q)から出場機会を得た修人選手は早速、「もらったら絶対に打つと決めていた」と言う得意の3ポイント(P)シュートを沈め存在感をアピール。第3Qには凌選手をフェイクでかわしジャンプショットを決める場面も見られたが、「僕の3Pを警戒してジャンプしたので、大人の対応をしただけ。ざまぁみろ…っていうのはうそだが、相手を見て対応しただけ」と振り返る。凌選手は「一番やられたくないのは3Pをノーマークで打たせることだった。僕らからしたら(2点の)ジャンプショットはOKだったが、決めてくるのは、さすがシュートうまいな」とも。

 修人選手の復帰戦は11分30秒の出場時間で7得点。「いいパスをくれた」と3Pは3本アテンプト(試打)したが決められたのは1本で「決めきれなかったのは実力不足。感覚が戻ってきたらもっと良いパフォーマンスができる」と唇をかんだ。2日ほどしかチーム練習に参加ができていない中で「バスケットの感覚や心肺機能もまだまだ足りていない」とコンディションは40%くらいと言うが、「純粋に楽しかった。チームが勝てた中で、少しでも貢献できた部分があったのがうれしい」と笑顔を見せた。凌選手も「数少ない燃える対戦相手の中でもお兄ちゃんは特別でやっぱり楽しかった」と対戦を喜んだ。今節は両親も観戦に来ていたが、前日は修人選手が出場していなかったため横浜を応援していたといい、「今日はどうしようかなって言っていた」(凌選手)。

 プロになってからの長期離脱は「初めて」で、「リハビリだけの日々は結構もどかしかった」と言う修人選手。試合に出られなくても積極的に声出しをするなどチームを鼓舞していたが、「プロ選手なのでプレーしてなんぼ。コートに立てないのは正直ストレスもあった」。それでも「家族やスタッフ、チームメート、いろいろな人が支えてくれて復帰できるまでにしてくれたので、あとは自分が結果を出すだけ」と意気込む。

 会場にはSR渋谷のファンも多く見られ、「出た時に声援をくれて何よりも力になった」と感謝の言葉を口にした。加えて、アウェーにもかかわらずアリーナMCが修人選手の復帰にエールを送るアナウンスをする場面もあり、「凌がちゃんと横浜でやってくれているから僕も歓迎されていると感じられるし、すごくうれしい」とも。凌選手も「お兄ちゃんの復帰を(アリーナMCが)言ってくれたのはうれしいし、拍手しているブースター(=ファン)の方々見て、改めて横浜に来て良かったと思った」と話した。

 同カードの今季のレギュラーシーズンでの戦いはこの日が最後となった。今季のSR渋谷について凌選手は、見違えるようなチームになっているのを肌で感じている。どうやったらこういうチームになれるか、勝ち星を重ねられなかったチームが強くなれるんだろうというヒントを与えてくれている。自分たちや他のチームにも与えている影響大きい」と話した。

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