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サンロッカーズ渋谷、「天皇杯」決勝進出 「自信を持ってやりきるだけ」

「プレーしたくてうずうずしていた」セバスチャン・サイズ選手(中央奥)は攻守で躍動した

「プレーしたくてうずうずしていた」セバスチャン・サイズ選手(中央奥)は攻守で躍動した

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月11日、「第95回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」準決勝で滋賀レイクスターズ(同、滋賀)を96-69で下し決勝進出を決めた。会場はさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)。

「スイッチが入った」と終盤に得点を重ねた盛實海翔選手

 立ち上がりから「ベンドラメ(礼生選手)と関野(剛平選手)がチームのスタンダードをやってくれた」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))と、今季、チームの軸としている強度の高いディフェンス(DF)を見せると、それに続くように、「DFのローテーションで狙えるところがあり、(パスコースが)読めた」と、途中出場した石井講祐選手はスチール(ボールを奪うプレー)を2本奪った。オフェンスでは、ローテーションの関係で準々決勝に出場できず「プレーしたくてうずうずしていた」セバスチャン・サイズ選手がミスマッチも生かしつつゴール下で得点を重ねたほか、ライアン・ケリー選手が3ポイント(P)シュートを2本沈めるなど、23-16と第1クオーター(Q)から、頭一つ抜け出した。

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 第2Qには、野口大介選手がオフェンスリバウンドに飛び込みファウルを誘発したほか、山内盛久選手や石井選手の3Pなど途中出場の選手たちが躍動し、流れを渡さず、点差を14点に広げた。後半の立ち上がりは、「ブロックしてくる選手がいなかったのと、ピック&ロールに対する(滋賀の)DFが良くない印象だった」とベンドラメ選手がドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)を立て続けに仕掛け、得点やアシストを積み重ねた。同Qには5人全員を一変するなどSR渋谷の特徴でもあるタイムシェアをしながらゲームをコントロールした。

 最終Q、序盤に連続でファウルを犯すと「チーム全員で同じ方向を向かないと」(ベンドラメ選手)とハドルを組み気合いを入れ直し、「40分間プレッシャーをかけ続けるのがうちのスタイル」(サイズ選手)とDFの手を緩めず、スローインの場面でも滋賀のミスを誘発した。終盤は、伊佐HCから「得点を狙いにいけ」と言われ「リングに向かっていこうとスイッチが入った」と言う盛實海翔選手がドライブに3Pに得点を重ねると、ベンチの選手たちは盛實選手の代名詞でもある「セクシー」と声を上げ盛り上げた。

 12日に行われる決勝は川崎ブレイブサンダースと戦う。山内選手は「明日しか試合が無い。自分たちのバスケを40分間すれば今日のような結果になる。優勝することが選手としての恩返しだと思うので、自信を持ってやりきるだけ」と意気込んだ。ベンドラメ選手は「決勝という舞台は特別な場所で、すごく楽しみだが、いつも通り気負わず戦いたい」と冷静さを伺わせた。優勝すれば、クラブとしては2015(平成27)年以来2度目となる。当時の優勝メンバーである広瀬健太選手は「浮き足立たず、自分たちが積み上げてきたものを、もう一度表現することが大事」と話す。石井選手は昨シーズンまで所属していた千葉ジェッツで、同大会3連覇を経験しており、個人として4連覇が懸かっている。「いい意味で緊張感はあるが、優勝を狙って楽しみたい」とも。

 会場にはSR渋谷のTシャツを着たファンも多く見られ、声援も聞こえた。サイズ選手は「大きいアリーナの中で、ファンの方が来てサポートしてくれるのはテンションが上がる」と感謝の言葉を口にした。

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