見る・遊ぶ

渋谷拠点の3人制プロバスケチーム「東京ダイム」選手らが渋谷区長訪問

渋谷区長を表敬訪問した「TOKYO DIME」の選手たち

渋谷区長を表敬訪問した「TOKYO DIME」の選手たち

  • 122

  •  

 渋谷区を拠点とする3人制バスケットボール「3x3(スリー・エックス・スリー)」のプロチーム「TOKYO DIME(東京ダイム)」の選手らが11月11日、長谷部健渋谷区長を表敬訪問した。

落合知也選手、鈴木慶太選手、有明葵衣選手、小池真理子選手

[広告]

 東京ダイムは、2014(平成26)年に5人制バスケのプロリーグ「Bリーグ」の現役選手でもある岡田優介さんが、お笑いコンビ「麒麟(きりん)」の田村裕さん、お笑い芸人・大西ライオン(大西功二)さんと共に設立した。

 今シーズン終了に伴い行った表敬訪問には、田村さんと大西さん、落合知也選手、鈴木慶太選手、有明葵衣(あおい)選手、小池真理子選手が出席。岡田さんは、選手として所属する京都ハンナリーズの練習のため欠席となった。

 今季は5月~9月に行われたプロリーグ「3x3.EXE PREMIER」では男女ともにプレーオフに進出し、男子は準優勝、女子はベスト4という結果を残した。男子は同時に韓国のプロリーグにも参入し準優勝。国際大会「FIBA 3x3 World Tour」には12回出場し、は世界ランク4位のチームに勝利するなどした。設立時から掲げている「渋谷から世界へ」を体現するかのように、国際大会に積極的に参加した。

 3x3は来年の東京オリンピック(五輪)の競技でもあるが、出場国枠は男子のみに与えられ、女子は来年3月に開催予定のオリンピック予選で決まることとなった。現在国内個人ランキング1位の落合選手は田村選手も「ほぼ(代表)確定」と太鼓判を押す。本人も「候補のメンバーを見ても負ける気はしないし、選ばれなくちゃいけない」と自信をうかがわせた。「(国際大会で)海外のチームに勝てた試合もあり、バスケキャリアの中で一番いい成績を残せたので手応えを感じたシーズンだった」と振り返りつつ、代表合宿も控えていることから、「一つ一つ選考を勝ち取っていって、出場する際にはメダルを取れるように準備するだけ」と力を込めた。田村さんいわく「すごく冷遇されている」という鈴木選手は代表合宿にも招集されていない。「厳しい立場にいると思うが、ゼロから五輪を狙うところまでたぐり寄せてきたので、やることは変わらず、五輪までにどこまで自分の力を伸ばせるかにフォーカスしてやりたい」と意欲を見せる。

 チームは区内での活動も積極的に行っている。放課後(児童)クラブの活動の一環として選手が区内の小学校に訪問するとともに、3x3競技の普及活動の一環として公式球を寄付した。渋谷ストリーム(渋谷区渋谷3)や、岡田さんの母校でもある青山学院大学(渋谷4)で3x3のイベントを開催したほか、NPO法人「グリーンバード」の活動に参加し渋谷の街のゴミ拾いも行った。選手たちはスポーツと文化の祭典「スポーツオブハート」に参加するなどし、岡田さんは「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」のトークセッションに登壇した。12月22日には、チームが誘致した3x3の公式試合「3x3.EXE TOURNAMENT」を渋谷区ひがし健康プラザ(東3)で行うことも決まっている。

 1964(昭和39)年の東京五輪でバスケットボール競技会場として建設された国立代々木競技場第二体育館が「バスケの聖地」として知られ、落合選手や小池選手も学生時代などに同所で試合したという。落合選手は加えて「大学生に遊んでいたのも渋谷なので、バスケも遊びも渋谷だった」。ストリートボーラーの鈴木選手は「代々木公園内のバスケコートができる前からずっと練習していたし、今も仕事終わったら夜中でも行く」とも。小池選手は以前渋谷の企業で働いていた経験があるといい、有明選手は「ダイムをきっかけに(渋谷を)開拓するようになった」と話す。

 今週末の16日には、同じく渋谷を拠点とする5人バスケBリーグのチーム「サンロッカーズ渋谷」とのコラボ企画を予定。青山学院記念館(渋谷4)で行われる京都ハンナリーズとの戦いを選手と参加者が観戦したり、グリーンバードと共に渋谷のゴミ拾いをしたりする。有明選手と小池選手も当日参加予定で、「選手と一緒にバスケや選手を身近に感じてもらえるきっかけになれば」と期待を寄せる。「個人的には岡田さん、チーム的にはサンロッカーズを応援する」とも。現在参加者を募集している。

 チームは現在、都内各所の体育館で練習をしていることから区内での練習拠点を探している。区立施設や小学校の体育館などはあるが、仕事をしている選手も多く練習が夜間になることからボールをつく音を問題点として挙がった。長谷部区長は「私立(大学)に掛け合ってみるとか」と案を出し、田村さんは「クリニックで教えにいくなどもできる。オーナーも選手もバラエティーに富んでいて、話題性に富んでいると思うので」とアピールした。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース