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懸垂幕をリメークしたトートバッグ、西武渋谷店で販売 産官学連携

オープニングセレモニーに参加した西武渋谷店赤羽店長(中央左)や長谷部渋谷区長(同右)ら

オープニングセレモニーに参加した西武渋谷店赤羽店長(中央左)や長谷部渋谷区長(同右)ら

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 使用済み懸垂幕をリメークしたトートバッグが10月9日、西武渋谷店(渋谷区宇田川町)B館1階で販売が始まった。

渋谷で学ぶ学生たちも携わった

 そごう・西武(千代田区)が取り組むCSV(Creating Shared Value、共有価値の創造)の一環。同社が昨年初めて開催した、全従業員を対象にしたアイデアコンペで約500件の中から大賞に選ばれた同店の従業員のアイデアから誕生。廃棄物の削減による環境負荷低減や売上金の一部を寄付する社会貢献、企業のイメージアップ効果などを理由に選ばれた。

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 今年に入り、CSR・CSVを担当する部門と西武渋谷店のメンバーで実現に向けて動き出し、企業や学校を加えて「渋谷リメイクバッグプロジェクト」を発足した。今回、トートバッグブランド「ROOTOTE」を展開するスーパープランニングがトートバッグを製作したほか、文化服装学院(代々木3)がバッグのデザイン、東京デザイン専門学校(千駄ヶ谷3)がロゴやタグなどのデザインをそれぞれ手掛けた。

 使った懸垂幕(7.3メートル×17.3メートル)は、「シブヤ ノワール プリュスノワール(黒おかいものクマ)」(2017年10月)、「Sing-Sing!」展(今年4月)、「サッカーボールアート展」(同6月)など5種類で、部分的に組み合わせた。トートバッグは、スクランブル交差点をイメージしたデザインや、色や機能性を重視した形など4型を用意。価格は3,780円~6,696円。販売数は約150点。商品はイベント終了後発送する。原価を除いた売り上げは、渋谷区の帰宅困難者対策「シブヤ・アロープロジェクト」に協賛金として寄付する。

 「渋谷らしさ」をコンセプトにしたプロジェクトのロゴは、渋谷駅前のスクランブル交差点をモチーフにデザイン。6本の線で描かれる格子状のひし形は、今回携わった産官学5社・団体と客が交わることをイメージしたという。東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科3年・大竹まいさんは「『アート』『渋谷らしさ』などキーワードをどうデザインに落とし込んでいくかが難しかった」と振り返り、「自分たちが関わったものを大きく使っていただくことが初めてなので、感慨深い」と話した。

 文化服装学院ファッション工芸専門課程バッグデザイン科3年・原美波さんは「自分で作るのではなく、企業の方に製作していただくたくことから、分かりやすく伝えるために仕様書を書くことが大変だった」と言い、できあがった商品は「懸垂幕の文字や色の違いが入っていてすてきになった」と笑顔を浮かべた。

 「Art meets Life」をストアメッセージに掲げている西武渋谷店。赤羽巧次店長は「これもアートの一つ。渋谷はインターナショナルな街になっているので、言葉を超える表現ができるアートは重要」と話し、「本当に面白い組み合わせのプロジェクトなのでは。あらゆる世代の方に伝えられるメッセージ性のある取り組み」と手応えをうかがわせた。

 後援する渋谷区の長谷部健区長は「地産地消というか、渋谷で生まれ渋谷で作られ、売り上げも区に戻る、最後まで渋谷区にこだわってくれているのがありがたい。渋谷区にはあまり土産が無いので、このような動きが渋谷の中で加速すれば」と期待を寄せる。

 営業時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。展示・販売は11月5日まで。期間中同館では、A館のショーウインドーにペットボトル約4000本を使ったディスプレーをするなど「エコ」や「自然」をテーマにした企画を展開している。

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