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サンロッカーズ渋谷、横浜に勝利 「ディフェンスからのチーム」体現

10得点アシスト6本などチームを引っ張った広瀬健太選手(写真左)

10得点アシスト6本などチームを引っ張った広瀬健太選手(写真左)

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 青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で10月29日、サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)と横浜ビー・コルセアーズ(同横浜)が対戦した。台風の影響もある中、1832人が観戦した。

序盤からアグレッシブなディフェンスで流れを作った

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 今シーズンSR渋谷が目指す「ディフェンス(DF)からのトランジション(攻守の切り替え)の早いオフェンス(OF)」が見られたこの日。勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)が「ベンチから出てきた選手たちも継続してくれた」と評価したように、全クオーター(Q)で横浜の得点を10点台に抑える堅守を見せた。

 第1Q序盤からダブルチーム(1人の選手に2人)で付いたり、24秒バイオレーション(24秒ルール=OFは24秒以内にシュートを決めるかリングにボールを当てなくてはいけない)をとったりDFでアグレッシブさを見せたりすると、OF面では満原選手が2本など3ポイント(P)シュートを8本中5本という高確率で決め21得点を挙げた。第2Qには、ベンドラメ礼生選手らが積極的にドライブ(ドリブルでディフェンスを抜くプレー)を仕掛けたほか、ジョシュ・ハレルソン選手もドライブでレイアップシュートを決める珍しいプレーも飛び出し、一時18点のリードを奪った。

 第3Qには、第1Qからシュートタッチの良かった長谷川智也選手が7得点を挙げアシスト2本決めるなど躍動しリードを広げると、最終Q序盤にはこの日最大となる23点差を付けた、最終的には71対59で勝利を収めた。

 SR渋谷に今月13日入団したジャマール・ソープ選手は「自分の役割はベンチからエナジーをもたらし、コートの上でリーダーシップを取ること。年齢でいえば上の方になるし、チームを引っ張っていくことが必要。求められている役割と性格が一致している」と話すよう、コート内外で積極的に声を出している姿が印象的だった。

 「DFでエナジーもって40分戦おうとコートに入った」という広瀬健太選手は、OFでも果敢にドライブを仕掛けた。「あまり当たってくるDFではなかったので、そこで引いてプレーをすると相手のペースになるので、判断を早くして積極的にアタックすることをイメージした」という。

 伊藤選手は「DFでアグレッシブに入って走るところを心掛けた。(OFでは)空いた時は打てと、気持ちの部分で大きく変わった」と振り返りつつ、「ゲームのクロージングが良くなかったので、次の試合に続かないと思う。ミスしてはいけないポイント、取らなきゃいけない得点を皆で理解しないと流れはすぐに持っていかれる。もっと皆で考えてコミュニケーション取ってやっていかなければ」と気を引き締める。

 今節でシーズンの10分の1を消化。勝久HCは「ディフェンスから激しく当たりオフェンスにつなげ、というアイデンティティーを皆分かっているのが強み。オフェンス面では早い展開に持ち込み、人とボールが動いてきっかけを作り、空いている人がシュートを打つシンプルなバスケットだが、全員が貢献できるチームにしたい。悪い時にどう自分たちに流れを取り戻すかまだ課題」と現在の状況を分析し、「ホームでもっと勝ちたい。勝ってファンの方々に恩返ししたい」と意気込む。

 SR渋谷は2節続けてアウェー戦となる。広瀬選手は「(今日の勝ちを含めて)5連勝してホームに帰ってきて7連勝したい」と意気込み、伊藤選手は「できればアウェーにも来てほしいが(笑い)連勝してくるのでホームで待ってください」と呼び掛けた。

 SR渋谷の次のホーム戦は11月18日・19日の島根スサノオマジック戦。チケット料は、ベンチ裏席=7,800円、1階指定席=3,800円、2階自由席=大人2,400円、小学~高校生=1,200円ほか。

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