渋谷区、基本構想をカードゲームで理解促進 小学生向けにワークショップ

カードゲームを楽しむ児童たち

カードゲームを楽しむ児童たち

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 昨年新たに策定された渋谷区基本構想にカードゲームを通して触れる子ども向けワークショップが8月28日、実践女子大学渋谷キャンパス(渋谷区東1)で開かれた。

ワークショップに参加した児童たち

 渋谷区は昨年10月、区の未来像を「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」とする新たな基本構想を20年ぶりに策定した。これを進めるためのキャンペーンスローガンに「YOU MAKE SHIBUYA」を掲げ、ピチカート・ファイヴ3代目ボーカリストの野宮真貴さんが歌うPRソング「夢みる渋谷 YOU MAKE SHIBUYA」を制作するなど、基本構想を浸透させるための取り組みを進めている。

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 ワークショップもその一環で、基本構想が見据える20年後の渋谷を作り・支えていく子どもたちに、基本構想を知ってもらい「自分事」として考えてもらうことを目的に、区内在住・在学の小学生(4~6年生)を対象に開いた。初開催の今回は22人の児童が参加した。

 ワークショップに使ったのは基本構想を基にしたカードゲームで、同大人間社会学部准教授・松下慶太さんのゼミとNGO「こども国連環境会議推進協会」協力の下、制作した。参加者は6つのチームに分かれ、それぞれを1つのまちと位置付け、参加者はまちの住民となって、さまざまなアクションを起こし、得点の付いた「ブロック」を受け取ることで「幸せなまち」をつくる。

 「点字ブロックをたどって渋谷駅まで行ってみる」「みんなでゴミを拾って渋谷の街をきれいにする」「『夢見る渋谷』の盆踊りをみんなで踊る」などさまざまなアクションを書いた「アクションカード」は、「健康・スポーツ」「防災・安全・環境・エネルギー」「福祉」「子育て・教育・生涯学習」など、基本構想を構成する7つの領域で各10枚を用意。カードに書かれているアクションを起こすには、参加者1人に1枚用意する「時間カード」が必要で、「アクションカード」と「時間カード」を一緒に「アクションセンター」に持っていくことで「ブロック」を受け取ることができる。アクションを起こすには内容によって必要な「アクションカード」と「時間カード」が異なり、アクションにより、もらえる「ブロック」の点数が変わる。

 1ゲーム3ラウンド制で、ラウンド間には2020年に開かれる東京五輪・パラリンピックや超高齢化社会など、社会の話題に関連したイベントを挟むなどして、未来の渋谷に何が起きるのかを考えられるよう工夫する。

 イベントに出席した長谷部健渋谷区長は「『YOU MAKE SHIBUYA』は、多くの人が街を作るということを呼び掛けている。実現するためには、いろいろやらなくてはいけないことがある。大人になった時に渋谷を引っ張っていってもらいたいので、基本構想に触れてもらい、まちをつくることを考えてほしい」と話す。

 同ワークショップは今後、区立小学校で順次行っていく予定。

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