東急東横店・東館地下の渋谷川、80年ぶりにお目見え-移設に向け工事進む

約80年ぶりに姿を現した東急東横店・東館地下を流れる渋谷川

約80年ぶりに姿を現した東急東横店・東館地下を流れる渋谷川

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 解体工事が進む東急東横店・東館(渋谷区渋谷2)の地下を流れている渋谷川が約80年ぶりに姿を現した。

中央奥のビルの間の地下に渋谷川が流れている

 同館は1934(昭和9)年、東横百貨店として開業。JR山手線と渋谷川の間の狭い用地を利用して建てられ、建物の一部が暗渠(あんきょ)化された渋谷川の上に立つ「橋上デパート」として知られる。地下に河川が流れていたため同館地階には売り場がなかった。現在では、2009年の渋谷駅街区基盤整備都市計画の決定・変更に伴い、同館地下を流れる部分を含む約250メートルの区間は河川から下水に変更されている。

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 昨年3月末に渋谷駅街区の再開発に伴い同館は閉館。約1年を経た今年3月末までに同館最北部「東1号館」の解体工事が終了した。続いて、再開発の一環として同所の地下1階・2階に新設する「地下広場」の建設に向け、今後、渋谷川を明治通り側に移設する工事が進められていく。その準備段階として4月2日・3日、同館1階の床(=渋谷川をふさぐコンクリートのふた)が撤去され、同館開業から約80年間、人目に触れることのなかった渋谷川の一部が姿を現した。1階床面から3~4メートル下を流れる河川の幅は約10メートル、水量は小川ほどで多くない。ふたが開いた空間からは地上に向け、川風が吹き抜けているのが分かる。

 同所は工事の仮囲いの中のため一般は見ることができないが、現在、明治通り沿い・東口ターミナルの道路でも移設に向けた準備が進められ、渋谷駅東口歩道橋などからふたが外された川の様子を確認することができる。

 今後、渋谷川の新たな流路を作り、約1年後に切り替えを予定する。その後、その上には2020年供用開始予定の、高さ約230メートル、地上46階建て超高層ビル(=駅街区東棟)の建設を控えている。

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