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裏原にレディスブランド「エヌ」-20代女性、アパレル企業で経験積み独立

白を基調にマテリアルなど取り入れ同ブランドの「シンプルかつメンズライク」を表現した店内

白を基調にマテリアルなど取り入れ同ブランドの「シンプルかつメンズライク」を表現した店内

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 裏原エリアに9月15日、レディスブランド「(N°)」(エヌ)の1号店「(N°)harajuku」(渋谷区神宮前3、TEL 03-5785-1713)がオープンした。経営はrooms17(同)。

社長でブランドディレクターの金森麻紀さんとデザイナーの森彩乃さん

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 かねてより自身のブランド・ショップを持ちたいと思っていた同社社長で同ブランドディレクターの金森麻紀さん。大学在学中から販売員などを経験し、卒業後はアパレル企業で経営やバイイング、営業、企画、ビジュアルマーチャンダイジングなどを担当。当初から考えていた28歳の今年独立を果たし、5月に同社を設立した。

 5年ほど前から「唾を付けていた」というデザイナー森彩乃さんと立ち上げた同ブランド。「価格」「ブランド感」「品質」の3つにこだわり、「本当のリアルスタンダード」を提案する。ブランド名は、世界共通で使われ「普遍的な価値」を持つ「Number(数字)」を意味する記号から命名。コアターゲットは20代後半~30代前半。

 「空間ありきで商品を見せたい」という思いから、デビューと同時に出店。「おしゃれを見てきた人たちに見てほしい」ことなどから原宿エリアで物件を探し、静かな雰囲気などから同所に店を構えた。店舗面積は45平方メートル。店舗は白いコンクリートを基調に、白の古材やマットなマテリアルなど取り入れ、同ブランドの「シンプルかつメンズライク」を表現。天井からは英写真家ニック・ナイトさんの弟子を務めていた写真家が撮影した写真をつるす。今後もアートなど異業種とのコラボにも意欲的に取り組んでいくという。

 メンズブランドに特化した生地店と開発したオリジナル生地や、メンズブランドの加工工場を使うなど「メンズライク」なアイテムを展開。商品は、肩にはマットサテン生地、袖にはスエットを使うほか、フロント部にリブの網目をあしらったニット(2万4,650円)、縮じゅう(フェルト)ウールを使ったポンチジャケット(3万6,750円)、ブルーデニムをウエスト下から色を抜きホワイトにしたパンツ(2万6,250円)など。「シンプルだがディテールにこだわった」と金森さん。

 中心価格帯は、カットソー=7,000円~1万円ほど、ニット=1万5,000円~2万3,000円、ジャケット=2万8,000円~3万5,000円、ワンピース=2万円弱、デニム=2万円~3万円ほか。そのほか、イタリアのシューズブランド「ビックマティー」、ジュエリーブランド「ヴィヴェカ・バーグストロム」などのセレクト小物も扱う。

 金森さんは「シンプルだけどこだわりが詰まっているので長く楽しんでいただきたい。気がついたら当ブランドの商品をたくさん着ている、持っているという感じになれば」とし、「来年の秋には関西で展開したい。(いずれ)海外に向けても発信していければ」と意欲を見せる。

 初年度売り上げ目標は4,500万円~5,000万円。営業時間は12時~21時。同社は11月からコスメブランド「j9-ジョーク-」も展開予定。

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