豪華アーティストが手塚治虫作品を独自表現-渋谷で大規模企画展

豪華アーティストがそれぞれの視点で手塚作品を再解釈した作品が並ぶ会場の様子。映像を流すブースなども

豪華アーティストがそれぞれの視点で手塚作品を再解釈した作品が並ぶ会場の様子。映像を流すブースなども

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 漫画家・手塚治虫生誕80周年を記念した大規模企画展「tezuka gene Light in the Darkness 手塚治虫の遺伝子 闇の中の光」が10月24日より、渋谷「パルコファクトリー」(渋谷パルコ・パート1・6階、TEL 03-3477-5873)で開催される。

約100冊のカバーアート作品

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 同展は、シンポジウムなどさまざまな関連事業を展開してきた「手塚治虫生誕80周年プロジェクト」のうち、目玉となるイベント。国内の気鋭アーティストやデザイナー35組が「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」など手塚さんのキャラクターをそれぞれの方法で表現した作品を一堂に展示する。

 参加するのは、アート集団「エンライトメント」や点と点を結んでデザインするピクセルデザイナー「点/ten_do_ten」、美術家の宇川直宏さん、グラフィックアーティストIPPIさんら第一線で活躍する豪華アーティスト陣。各アーティストが手塚作品をテーマに制作した絵画やグラフィック、映像などの作品をはじめ、それぞれの作品をカバーアートにした大判の「手塚漫画」約100冊も展示する。

 ブラックジャックを女性の設定でグラフィック作品に仕上げたエンライトメントの鈴木シゲルさんは「キャラクターをデザインし直すのではなく、設定を変えてみた。『もし現代にいたら』ということもイメージした」と話す。

 切り絵作家の福井利佐さんは、「どろろ」や「鉄腕アトム」などを切り絵にした作品を出展。同展のために手掛けた「鳥人大系」について「手塚さんは一時期、劇画タッチの漫画に試みていたころがあり、その時のリアルに描かれた漫画をテーマに作品を作ってみた」と説明。「野生の強さを表現した」(福井さん)という「ジャングル大帝」の切り絵など、手塚作品の違った一面を切り絵で表現した。

 会場では、手塚治虫の原画展示に加え、NHKのドキュメンタリー作品や過去のアニメーションなどもモニターで流す。京都のかばん製造店「一澤信三郎帆布」と「鉄腕アトム」のコラボレーションによるショルダーバッグ(8,400円)をはじめ、展示作品をプリントしたTシャツ(5,640円)や各アーティストの作品を収録した「手塚治虫図録」(1,600円)などを販売する。手塚漫画のDVDや単行本なども。

 会期中、同館地下1階「ロゴスギャラリー」には、参加アーティストの作品を扱うショップも開設。ガスアズインターフェイス(港区)が運営するアートショップ「GASSHOP」が、「GASSHOP BY tezuka gene」として期間限定出店する。

 開催時間は10時~21時(入場は閉場の30分前まで。最終日は18時閉場)。入場料は、パルコファクトリー=300円(一般)、200円(学生)、小学生以下無料、ロゴスギャラリー=無料。11月10日まで。

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