プレスリリース

文化の日に、文化の違いを超えて語り合う――6か国の親たちが集った「子どもがすくすく育つ地域づくり」住民会議を文京区で開催

リリース発行企業:特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会

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特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会(東京都目黒区、理事長:石川憲彦、以下「JII」)は、2026年11月3日(火・文化の日)、東京都文京区にて、国や文化を超えて「子どもがすくすく育つ地域づくり」住民会議を開催しました。5か国出身の外国人住民6名と日本人住民5名、計11名の子育て中の住民が参加し、約2時間にわたって「どんな子に育ってほしいか」「日本での子育て、ここはいい・ここは困る」をじっくり語り合いました。外国人の親の目から日本の学校行事の価値が改めて浮き彫りになる一方、同調圧力や持ち物の一律化など、日本人だけでは見過ごしがちな課題も率直に共有されました。本会議は、JIIの認定NPO法人取得を記念した寄付キャンペーン「『日本人』『外国人』ともに、安心と希望ある共生社会へ」の一環として実施したものです。

企画の背景:「一対一のつながり」から「地域の対話」へ

JIIは、日本人住民と外国人住民が日常生活の中で知り合い、助け合う「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(略称OFP)」を中心に、生活の困りごとを解決する単発支援(SPOT)、子ども向け日本語学習支援、情報発信、難民支援など、外国人住民が日本での暮らしになじむためのさまざまな活動を行っています。2026年には、東京都より認定NPO法人の認定を取得しました。
活動を広げる中で見えてきたのが、一対一の関係づくりに加えて、同じ立場にある住民同士が国籍や文化を超えて語り合う「社会的対話」の必要性です。日本人・外国人という枠を外し、それぞれが持つ情報や価値観、気持ち、暮らしのリアルな状況を共有することで、先入観に気づき、情報を補い合い、自分の状況を客観的に見つめ直し、互いに共感し合うことができます。
その第一歩として選んだテーマが「子どもがすくすく育つ地域づくり」です。日本社会で子育てをしている当事者同士が、本音で話し合える場を設けました。

「こんな子に育ってほしい」――国が違っても、親の願いは重なる

参加者全員が輪になって座り、互いの顔が見える形で会議はスタートしました。最初の問いかけは「子どもにどんなふうに育ってほしいか」。
「生きがいを自分で見つけてほしい」「想像力を育んでほしい」「将来の選択肢を増やしたい」「さまざまな体験をして国際的になってほしい」「環境を整えてあげたい」――。出身や文化を問わず、誰もがうなずく願いが次々と共有されました。
話題はさらに、子どもたちの日々の様子や勉強・スポーツ、そして親自身が母国で受けてきた教育や各国の教育事情へと広がり、育った環境や文化によって異なる教育観に触れる時間となりました。

「日本での子育て、ここはいい・ここは困る」――異なる環境で育った親たちから見る日本の教育

続いての問いかけでは、社会や学校における「ルール」と「自由」、「勉強」と「勉強以外の学び」のバランスをめぐって、議論が大いに盛り上がりました。

【ここがいい】

挙げられたのは、安全な環境、園や学校が子どもの意見や考えを尊重していること、そして保育園の行事や修学旅行、合唱コンクールなど、子どもにさまざまな経験をさせる機会の豊富さです。行事に向けて準備や練習を重ねる経験、宿泊を伴う活動で育まれる自己管理能力や友人との思い出、そして特別な才能がなくても、誰もが平等にホールの舞台で発表できる機会など。日本では当たり前と受け止められがちなこれらの取り組みが、各国出身の親たちから「日本の教育の良さ」として数多く挙げられました。

【ここが困る】

一方で、自分の考えをアウトプットする機会の少なさ、学校の持ち物を一律にそろえること、部活動に関する保護者の負担、進学することに集中しすぎて自分の興味ややりたいことを探す時間がない、人と同じであることを重要視するなどについても、率直な意見が交わされました。
約2時間、終始和やかな雰囲気の中で、参加者同士が互いの経験や考えにじっくりと耳を傾ける姿が印象的でした。
参加者の声:「当たり前」を見直すきっかけに
普段の生活では当たり前になっている習慣や仕組みも、異なる文化や経験を持つ人の視点を通すと、新たな問いが生まれます。参加者からは次のような声が寄せられました。
日本人参加者
「当たり前だと思っていたことを、異なる視点から見直すきっかけになった」
「外国人住民や子どもたちの経験や本音を知り、自分の子どもにも共有したい」

外国人参加者
「異国で子育てを頑張っている人たちに会えて嬉しかった」
「日本に来た頃の初心を思い出し、子育て世代を助けたいと感じた」

国籍や文化的背景が異なっていても、子どもへの願いや子育ての中で感じることには多くの共通点があります。同時に、それぞれの経験から生まれる異なる考え方もあります。今回の対話は、その両方に気づき、互いの価値観や経験への理解を深める場となりました。
今後の展開:対話の輪を各地域へ
異なる文化や背景を持つ人同士が共通のテーマで経験を分かち合うことは、相互理解を深めるだけでなく、新たなつながりや支え合いのきっかけにもなります。
今回の住民会議は、一般社団法人構想日本のコーディネーターの協力を得て実施した、JIIとして初めての試みです。今後は各地域で、地域の課題解決やより良い地域づくりにつながる場として広げていく予定です。
JIIはこれからも、国籍や文化的背景を越えて、地域で暮らす人々が互いを知る機会をつくり、支え合えるつながりを育んでいきます。「自分の地域でも国籍を超えた住民同士の対話の場をつくりたい」「一緒に解決したい地域の課題がある」という自治体・団体・企業の皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

寄付キャンペーンのご案内

JIIでは現在、認定NPO法人の認定取得を記念し、寄付キャンペーン「『日本人』『外国人』ともに、安心と希望ある共生社会へ」を実施しています。認定NPO法人へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付金控除等)の対象となります。皆さまからのご支援は、今回のような対話の場づくりや、外国人住民の暮らしを支える活動に活用させていただきます。
キャンペーン詳細・ご寄付はこちら:https://j-ii.org/news/2026donation/

開催概要

名称:    国や文化を超えて「子どもがすくすく育つ地域づくり」住民会議
日時:    2026年11月3日(火・祝)【10:00-12:00】(約2時間)
会場:    東京都文京区会議室
参加者:   外国人住民6名(イギリス、ウクライナ・ドイツ、中国、ネパール、モンゴル)、日本 
       人住民5名 計11名
主催:    認定NPO法人アジア人文文化交流促進協会(JII)
協力:    一般社団法人構想日本

団体概要
団体名:   特定非営利活動法人アジア人文文化交流促進協会(JII)
所在地:   東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場1階 Impact HUB Tokyo内
理事長:   石川憲彦
事業内容:  おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)、生活の困りごとを解決する単発支援(SPOT)、子ども向け日本語学習支援、情報発信、難民支援 ほか
URL:     https://j-ii.org/