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渋谷の老舗洋裁生地店「マルナン」閉店へ-71年の歴史に幕

現在の店舗外観

現在の店舗外観

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 SHIBUYA109近くの洋裁生地・付属品店「マルナン渋谷店」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3461-2325)が9月16日、閉店する。

1980年代半ばごろの店舗外観

 1942(昭和17)年に、同店を経営するマルナン(同)社長の河原泰煥(たいかん)さんの父親が開業した同店。当初は雑貨店として営業していたが、次第に現在の生地店に移行。1964(昭和39)年の東京オリンピック開催に向けた区画整備に伴い現在の店舗ビルを建設。当初は地下1階~3階の4フロアで生地を販売していたが、平成に入り4階で洋裁用付属品の取り扱いを開始。5階~7階は事務所や倉庫として使っている。

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 用尺計算をしたり用途に合わせた生地を案内したりするなど対面式接客にこだわり、1日20人ほどのスタッフが勤務。国産を中心に、中国やアメリカ、ヨーロッパなど輸入生地などを扱い、コットン資材や高級服地、サテンやレース、舞台衣装向けなどの特殊生地など1万点以上を幅広くそろえている。

 2011年のニュージーランド地震や東日本大震災を受け、建物の耐震性・老朽化を考えるようになり、移転して続けることも検討したが、売り上げの低下もあり「元気なうちに感謝を伝えたい」と閉店を決めた。時期は未定だが、同ビルは取り壊す予定。

 親の世代から通っている常連客やスタイリスト、服飾の専門学生、授業で使うために購入する小中高生など幅広く来店する同店。7月上旬に閉店の知らせを店内に掲出してからは、「寂しい」「購入しやすかった」「これからどうしよう」などの声が聞かれているという。

 30年ほど同店で働いている河原さんは「生まれも育ちも渋谷で大好きな街。学生のころや働き始めのころはこんなに人がいなかった」と振り返る。「多くの方にかわいがっていただき続けてこられたので感謝の気持ちでいっぱい。最後まで当店にあるものであれば、満足いただける価格で提供するので足を運んでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時30分~20時。閉店までの間、同店では「売り切れ次第終了」のセールを行っている。

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