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ヒカリエで「クラウドソーシング」テーマにトーク-ランサーズ秋好社長招く

「時間と場所にとらわれない新しい働き方を提案したい」と話すランサーズ秋好陽介社長(右)

「時間と場所にとらわれない新しい働き方を提案したい」と話すランサーズ秋好陽介社長(右)

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階クリエーティブスペース「8/」のコートで7月24日、シブヤ経済新聞文化センター/トークラウンジ「これからの働き方を考える~今注目されるクラウドソーシングとは?~」が開催された。

 シブヤ経済新聞(以下シブ経)が多彩な分野から「キーマン」を招き、トークを中心としたイベントを行う「シブ経文化センター」の13回目。クラウドソーシングサイト「Lancers(ランサーズ)」を運営するランサーズ(渋谷区渋谷3)社長の秋好陽介さんをパネリストに迎えた。進行はシブ経・西樹編集長。

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 クラウドソーシングは、クラウド(crowd=群集)とソーシング(sourcing=業務を委託する)の造語で、不特定多数の人にインターネットを通じて業務を委託する新しい雇用形態。秋好さんは大学卒業後、新卒でニフティに就職。同社に勤務していた2007年、企業と法人は「互い求め合っているのに、いろいろな問題があってマッチングしていない。ここにネットをかぶせて、間に入るシステムでもろもろ担保すれば世界が変わると思った」ことをきっかけに、翌2008年に起業し同サービスを開始。今年6月、鎌倉から渋谷に本社を移転した。

 現在の会員登録数は約15万人で、1%が海外ユーザー。職業では、デザイナーが約3万人、エンジニア・ライターが2~3万人で、ほかに主婦や大学生などがいる。中心年齢層は20~30代。7割は地方居住者。クライアント数は延べ4万社ほどで、6割が東京、2割が大都市圏。案件の登録総額は約82億円だという。

 起業当初は「クラウドソーシング」という言葉が理解されず、「仕事のマーケットプレイス」「仕事のネットオークション」などと説明をしながら、秋好さん自らが積極的に営業に取り組んだと創業時の苦労を振り返る。その後、サービスを利用した企業から徐々に口コミで広がり、さらに震災以降、場所を選ばない新しい働き方という観点から急成長を遂げたという。

 一方、仕事を依頼する側の企業(発注者)のメリットとして「コスト」「24時間発注・スピーディ感」、「コンペ形式によるハイクオリティー」の3点を挙げた。また、企業から発注の多い登録者の特徴として「インターネットのサービスで顔が見えない分、メールのやり取りなどのコミュニケーション力の高さが重要である」と話した。

 「年収500万円くらいをランサーズだけで稼げる・生活できる人を1万人生み出すこと」を目標に事業に取り組んでいるという秋好さん。将来的には上場を目指している。「サービスをやりたいのではなく、時間と場所にとらわれない新しい働き方を提案したいと考えている。社員という働き方と同じレベルで、ランサーズという働き方を世の中に提供していければ」と意欲を見せる。

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