代官山に音楽ショップ「マーマーレコード」-アンビエント・ドローン音楽提案

サウンドアーティストでもあるオーナーの相田悠希さん

サウンドアーティストでもあるオーナーの相田悠希さん

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 代官山に音楽ショップ「murmur records daikanyama(マーマーレコード代官山)」(渋谷区猿楽町、TEL 050-1229-9099)がオープンした。

SDに楽曲データを収録した作品も

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 個人レーベル「murmur records」を手掛けるサウンドアーティスト相田悠希さんが開いた同店。アンビエント・ミュージック(環境音楽)、ドローン(持続音)などの現代音楽、電子音楽を中心に国内外の作品をそろえる。

 アンビエントやドローンはポップスやロックなどのように広く浸透しておらず、「音楽の造詣が深い人などが好んでいる」のが現状だという。音楽のジャンルが細分化され多くの作品が発表される中、「一人一人の好みに合ったもの、お薦めしたい作品を紹介する場が必要」と出店を決意した。「いい文化があるのに触れる機会がないのはもったいない」と相田さん。

 「未開拓な層にアピールできれば業界全体が潤うのでは」と、若い世代以外の顧客獲得を検討する中、「子どもの昼寝時のBGM」「疲れた時に聴けばリラックスできる音楽」などの潜在的ニーズを踏まえ、子ども連れのファミリー層の多い代官山エリアに出店した。

 店舗面積は約8坪。壁2面がガラス張りの開放的な空間で、店内は白を基調に仕上げた。天井からはタンポポの綿毛を模した照明をつるすほか、店内ではインストアイベントやワークショップなども行うため、フレキシブルに移動できる什器を置く。

 「音楽の直売所」をテーマに現在は500タイトルほどをそろえる。米「12K」レーベルのオーナーでサウンドアーティストのテイラー・デュプリーさん、日本人アーティスト方舟(Haobune)さん、CM音楽なども手掛けるサウンドアーティスト杉本佳一さんなどの作品など。電子音楽では、渋谷慶一郎さんが率いるレーベルATAKからリリースされている作品、昨年FUJIROCK FESTIVALに出演したmoshimossさんなどの作品も。CDやCDR、レコードのほか、カセットやUSBなど幅広いメディアの作品も扱う。

 オープン後、来店客の中心年齢層は20~30代前半。男女比は3対7程度。以前からアンビエントやドローンを知っている人が6割ほどで、偶然通りかかって入店する人が4割ほどだという。

 「アンビエントやドローンは現代音楽から派生しているが故に小難しそうなイメージを持たれることもあるが、そんなことはない。子どもから年配の方までも楽しめる、生活に取り込みやすい音楽。少しでも聴いていただければ幅広い提案をできる。まずは触れる場づくりをしていきたい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は13時~19時。月曜定休。

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