食べる

渋谷にバーベキューバー「B&LOIN」-低温で長時間スモークした肉提供

オーナーの渋谷聡史さん。長くて9~10時間スモークした肉を提供する

オーナーの渋谷聡史さん。長くて9~10時間スモークした肉を提供する

  • 0

  •  

 渋谷・道玄坂上交差点近くに12月3日、バーベキューバー「B&LOIN(ビーアンドロイン)」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-3461-1475)がオープンする。経営はエスビージー(同)。

ピンクのネオンサインが目を引く外観

[広告]

 アメリカ南部の「スロースモーキング製法」のバーベキューを提供する同店。社長の渋谷聡史(しぶたにとしふみ)さんは25年ほど飲食業に従事してきた。昨年、同スタイルのバーベキューの話を耳にし「自分が店をやるならこのBBQ店をやりたい」と考えていたという。今春、それまで勤めていた会社を退職し、NY・ブルックリンで同スタイルのバーベキューを食べ、その味を参考にメニューを開発。同社は7月に設立した。

 店名には、ブルックリンやブリスケットなどの頭文字である「B」に、腰肉を指す「LOIN」を付けた。「目指して来てほしい」という思いから駅から少し離れた場所に出店。店舗面積は25.72坪。席数はテーブル席27席、カウンター7席の計34席を用意。窓ガラスを大きくとったファサード上部にはピンクのネオン管で店名を掲出するほか、ブタをモチーフにしたロゴをディスプレー。店内は木目や深い茶色を基調に仕上げた。

 バーベキューにはアメリカ産の牛肉、豚肉を使う。下味用の「RUB(ラブ)」スパイスは、エスプレッソパウダーやパプリカパウダー、オニオンパウダーなど10種以上のパウダーを調合したものと、カイエンペッパーを中心にクミンなどを調合した辛めのものの自家製で2種を使う。ラブスパイスを肉になじませ1日寝かした後、90~100度の低い温度のオープンで長時間スモークし焼き上げる。肉の中には9~10時間オーブンにかけるものもあるという。

 「BBQでは定番」だという胸から腹辺りの肉を使った「ビーフブリスケット」(エスプレッソなどのラブスパイス)、辛めのラブスパイスを使っていながら脂身の甘さで辛さが中和されるという「ベリーポーク(=豚バラ)」(以上100グラム600円)などをラインアップ。好みで、和がらしをアクセントに使った甘めの自家製バーベキューソースやマスタード、タバスコなどをつけて食べることができる。今後は鶏や鹿など肉の種類を増やしていく予定。そのほか、「チリビーンズスープ」(500円)やコールスロー(400円)などのサイドメニューも用意する。テークアウトも可能。

 ドリンクは、木内酒造(茨城県那珂市)がライセンスを取得して製造している「ブルックリンラガー」を定番に、数カ月で入れ替える国内の2銘柄合わせ3銘柄のクラフトビール(USパイント=900円、同ハーフパイント=500円)のほか、グラスワイン(500円)、ジンやテキーラなどのカクテル(800円)などをそろえる。想定客単価は2,500円ほど。ランチには、肉をバンズに挟んで食べるオープンバーガーに、サラダ・スープなどを付けたプレート(800円台)などを、カフェタイムにはスイーツをそれぞれ提供予定。

 同店は10月中旬から、ディナーのみの営業でプレオープンしている。宣伝などをまだ行っていないことから知人の来店が中心だが、1週間ほど前から近隣企業に勤めるビジネスマンなどの来店も増えてきたという。

 渋谷さんは「なじみのない料理かもしれないが、ストーリーなど知ればきっと好きになっていただける食べ物だと思う」とし、「スロースタートで良いので、一度来ていただいたお客さんにはきちんと説明して理解していただき、リピーターになってもらえるサービスを提供していきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、カフェ=14時30分~17時(グランドオープン以降)、ディナー=17時~24時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース