東急文化村が運営する東急グループの複合文化施設「Bunkamura」(渋谷区道玄坂2)は6月25日、設備機構の機能向上を目的とする施設改修を来年7月に始め、期間中、同施設を全館休館すると発表した。
同施設は1989年、日本初の大型複合文化施設として東急百貨店本店隣にオープン。クラシックやバレエ、オペラなどを上演する変換型コンサートホール「オーチャードホール」、「コクーン歌舞伎」などで知られる劇場「シアターコクーン」、国内外の映画を上映するミニシアター「ル・シネマ」などの施設で文化を発信してきた。
20周年を迎えた昨年は、施設の変遷をトークイベントや資料で振り返るシリーズ企画展や、書籍「喝采 SHIBUYAから」の刊行、過去にル・シネマで上映した人気作品をリバイバルする特集上映会などを展開。来年7月から「さらなる飛躍へ向けて」(東急文化村広報室・担当者)、各文化施設などを含む設備機構の機能向上を主な目的とする施設改修を行う。期間中、改修に伴い全館を休館。休館は来年12月までを予定する。
改修明けには「新たな公演・企画・サービスの展開に努める」と担当者。具体的な改修内容やリニューアルオープンの時期などは順次発表するという。
東急グループでは2012年春、渋谷駅周辺の大規模再開発として商業施設やオフィスフロアから成る超高層複合ビル「ヒカリエ」を開業予定。同ビルの中核施設として、本格的なミュージカル劇場「東急シアターオーブ」のオープンも控える。