渋谷で「韓国国立映画アカデミー」映画祭-実力派監督のデビュー前作一堂に

「韓国国立映画アカデミー25周年記念映画祭 in 東京」では、これまでKAFAで製作された短編秀作など46本を一挙に公開する

「韓国国立映画アカデミー25周年記念映画祭 in 東京」では、これまでKAFAで製作された短編秀作など46本を一挙に公開する

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 ポン・ジュノ監督やイ・ジェヨン監督など世界的に高い評価を受ける映画監督を数多く輩出する「韓国国立映画アカデミー(以下、KAFA)」が12月12日、卒業生や在校生らの代表作を集めた創立25周年記念映画祭を渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で開催する。

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 韓国の代表的な映画学校であるKAFAは、映画振興公社(現在の韓国映像振興院)付属の国立映画教育機関として1984年に設立された。卒業後にプロの映画製作現場ですぐに活躍でき、将来業界をけん引するようなエリート的人材の養成を目標に、これまでに438人の卒業生を輩出。キム・テギュン監督(第4期卒)、ホ・ジノ監督(第9期卒)、ポン・ジュノ監督(第11期卒)など、現代の韓国映画を代表する映画人を次々と生み出し、1990年代以降の韓国映画ルネサンスの中心的な役割を果たしてきた。

 同劇場では、これまでKAFAで製作された短編から秀作35本、2007年に新設された「製作研究課程」で製作された新作長編3本、卒業生たちの代表作8本を一堂に公開する。

 上映するのは、サスペンスなどのジャンルにとどまらない重層的な作風が特徴で、今月11日までシネマライズ(宇田川町)で「母なる証明」が公開中のポン・ジュノ監督の在校中の短編「支離滅裂」(1994年)や、「8月のクリスマス」など叙情豊かなラブストーリーに定評のあるホ・ジノ監督の「コチョルのために」(1992年)、期待の集まる卒業生キム・ドンリョン監督の初の長編ドキュメンタリー作品「アメリカ通り」(2008年)など。

 ポン・ジュノ監督は同上映会へ向けて、「KAFAでの時間は、僕の人生で最も楽しく、最も熱いものでした。映画のことだけを考えて過ごした、わたしたちの時間の痕跡をぜひ見てください」とコメントを寄せている。

 入場料は、短編集=800円、新作長編・卒業生作品・特別上映作品=1,000円。今月25日まで。

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