骨董通りで「雑草」写真展-アートディレクター徳田祐司さんの作品を足下に展示

老舗和菓子店「菊家」の軒下に置かれた雑草写真。赤いじょうろは「お祭りには欠かせないちょうちんの意味を込めて」(徳田さん)

老舗和菓子店「菊家」の軒下に置かれた雑草写真。赤いじょうろは「お祭りには欠かせないちょうちんの意味を込めて」(徳田さん)

  • 0

  •  

青山・骨董通りで現在、雑草の写真を足下に並べる企画展「雑草展」が開催されている。

[広告]

同展は、青山商店会連合会が主催する複合イベント「青山まつり」の関連企画。青山エリアの地域活性化を目指して今年で23回目となる同イベントのテーマは「街とエコとの共生」。青山小学校児童らによる「ビオトープ」制作ワークショップや、カフェ&バール「Abbraccio(アブラッチオ)」(港区北青山2、TEL 03-5418-6888)での期間限定自転車カフェの開設、国道246を練り歩くパレードなどを展開する。

期間中、骨董通りに構えるショップなどの軒下に、アートディレクター徳田祐司さんが東京や京都などで2004年から撮りためた雑草写真の中から36点を展示する。「骨董通りを歩いていたときに、この通りに自分が撮りためた雑草の写真をあたかも雑草のように展示する展覧会を思いついた」という徳田さん。「同時期に青山が自然との調和をテーマにした街づくりをしていることを聞き、青山商店会連合会の秋田会長を紹介していただいた」と振り返る。

雑草の写真は「きれいだな」と軽い気持ちで撮影するうちに、「その雑草が花を咲かせたり実をつけたり、突然無くなってしまったりということに気付くようになり、のめり込んでいった」(徳田さん)。2003年から現在まで数百枚の雑草写真を撮影し、展示ではその中から「よく見ると本当にユニーク」な雑草を選んだ。

 会場となるのは、1936(昭和11)年創業の老舗和菓子店「菊家」、インテリアショプ「SEMPRE AOYAMA」、小原流会館など23店舗で、骨董通りに面することを共通点にさまざまな業態の店が参加する。「皆さんが『通りが一つになって、もっと元気な通りにしたい』と願っていたことが参加店の多さにつながった」(徳田さん)。

 徳田さんは1990年に武蔵野美術大学を卒業後、電通に入社。大塚製薬ポカリスエット、キリンビールキリンザゴールドなどの広告キャンペーンを手掛け2007年に退社。その後、「常に新しい情報が集まる街であり、なおかつ自然も多い」(徳田さん)青山を拠点に選び、コミュニケーションデザイン会社「カナリア」(港区南青山4)を設立した。

展示期間は11月3日まで。展示時間は店舗により異なる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース