渋谷・鴬谷町に古書店-本との「出合いの場」目指しオンラインから実店舗へ

「東塔堂」店内。表紙が見えるように陳列した平台は、それぞれの棚への目印の役目も果たす

「東塔堂」店内。表紙が見えるように陳列した平台は、それぞれの棚への目印の役目も果たす

  • 0

  •  

 渋谷・恵比寿の中間に位置する住宅街にオープンした古書店「東塔(とうとう)堂」(渋谷区鶯谷町、TEL 03-3770-7387)が現在、30代前後の男女を中心に徐々に客足を伸ばしている。

 東塔堂は、神田の美術書専門古書店「源喜堂」に4年半務めた大和田悠樹さんが2006年4月にオンライン古書店として開業。「自分がいいと思えるオンライン古書店が少なかった」ことからのスタートだったが、通販を続けるうちに「機械的なやり取りではなく実際に対面して売り買いしたい」と考えるように。「古書店という空間が、知らない世界に出会える場になれば」との思いもあり、今年5月18日に実店舗を開いた。

[広告]

 店舗面積は15坪。スタンダードトレード(世田谷区)が内装を手掛けた店内では、シンプルで使いやすい本棚に美術、写真、デザイン、建築関連の古書を並べる。近現代の基本図書を中心に、本を内容、装丁や質感などから総合的にセレクトし、3,000円前後の価格帯を中心に販売。「1冊の周りに関連した書籍を並べて興味の対象が連続するように心がけている」(大和田さん)。

 現在棚に並ぶのは、木村伊兵衛が1950年代のパリを撮影した写真集「パリ」(のら社、1974年、3万9,900円)、グラフィックデザイナー原研哉さんのエッセー集「ポスターを盗んでください」(新潮社、1995年、2,100円)、アンディ・ウォーホル回顧展での作品集「ANDY WARHOL A RETROSPECTIVE」(MoMA、1989年、6,300円)など約3,000冊。

 8月末にはギャラリースペースも併設し、現在、版画家・渡邊加奈子さんの新作版画約10点を並べる(9月23日まで)。今後も年に数回、企画展の開催を予定する。

 開店から4カ月。「客層は近くで働いている30代前後が多い印象。デザイン、ファッション、写真関連の本がよく買われていく」と大和田さん。「お客さんにとって発見、出合いのある本屋を長く続けていきたい」と意気込みをみせる。

 営業時間は12時~20時。日曜定休。

  • はてなブックマークに追加
Stay at Home
超!シブヤ経済新聞