渋谷で英画家「グラハム・クラーク展」-バッキンガム宮殿にも作品

「輪になって」(銅版画+手彩色 20.8×17.2cm 2008年)

「輪になって」(銅版画+手彩色 20.8×17.2cm 2008年)

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 ヨーロッパの街並みや田園風景をアーチ型の水彩画などで表現するイギリス人画家、グラハム・クラークさんの個展「グラハム・クラーク展」が8月2日より、Bunkamuraギャラリー(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9174)で開催されている。

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 クラークさんは、1941年イギリス生まれ。1987年に来日記念展を開催後、阪神淡路大震災チャリティー版画「ヴィンテージ・ポート」の制作や、広島原爆病院への水彩画「平和の鳩」の寄贈など、日本とのかかわりを深める。英国内では1993年、最優秀芸術家に贈られる「アーティスト・オブ・イヤー」を受賞。バッキンガム宮殿にシリーズ作品が展示され、エリザベス女王からも支持を得ている。近年は、2012年に開催予定のロンドンオリンピック記念作品を制作している。

 会場では、黒い描線を版画で刷った後、水彩で色を付けていく独特の手法「手彩色銅版画」や水彩画で描いたこれまでの作品約100点を展示販売する。人々の飾らない日常の姿や、ヨーロッパの歴史・生活・文化をやわらかいタッチで描き出しており、作品の隅がアーチ型になっているのが特徴。作品は、輪になって踊る村人たちをとらえた「輪になって」(10万2,900円)や、自身の娘が結婚した時に制作した「ヴィレッジ ウェディング」(15万5,500円)など。

 開館時間は10時~19時30分。入館無料。同12日まで。

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