HMV渋谷（渋谷区宇田川町）で3月8日、F1レーサー佐藤琢磨さんが編集長を務めたムック本「Formula TAKUMA（フォーミュラ タクマ）」の創刊を記念したトーク&握手会が行われた。

　同7日に講談社が発売した同誌は、ミュージシャン長渕剛さんとの対談をはじめ、佐藤琢磨さんのこれまでの半生に迫った特集記事、レースレポート、プライベートな質問などで構成されるムック本。同誌は、昨年夏に出版社「山海堂」から「現役F1ドライバーだから伝えられること、今までにない一冊を作る」ことをテーマに企画が持ち上がったが、佐藤さんが編集長として携わることを了解した矢先、同社が解散を発表。企画が暗礁に乗り上げるかに見えたが、同社編集者の働きかけによって講談社からの出版が決まった。

　同誌の創刊について佐藤さんは、「レースレポートに関しては自分で書きましたが、プライベートな記事などそれ以外の記事は、自分の言葉ではあるけれど、ライターに書いてもらっている。客観的に書いてもらうことで、一歩引いたところから自分を見つめ直したのがこの本」と話した。2冊目以降の出版を聞かれた佐藤さんは「もう編集長はやらない。こんなに大変だとは思わなかった（笑）」と編集過程を振り返った。

　同誌で撮影を担当したカメラマンの熱田護さんとのトークショーも行い、撮影時のトラブルなど製作時のエピソードを披露。握手会では、オリジナルTシャツがサプライズで参加者にプレゼントされた。

　体裁はA4変型判128ページ。価格は1,470円。