俳優の奥田瑛二さんが監督を務め、今年9月、カナダ・モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した話題作「長い散歩」が12月16日より、渋谷「Q-AXシネマ」（渋谷区円山町、TEL 03-3464-6277）ほか全国でロードショー公開される。

　「少女～an adolescent」（2001年）、「るにん」（2006年）に続き、奥田さんにとって長編監督作品3作目となった同作は、家族や子供を取り巻く現代社会の「ゆがみ」から情緒感や優しさを見出していくストーリーを、緒形拳さん、高岡早紀さんら実力派キャストが好演。モントリオール世界映画祭（コンペティション部門）でのグランプリ受賞は、日本人監督では1982年の佐藤純弥監督以来2人目の快挙となった。

　作品は、「Q-AXシネマ」ほか8館を皮切りに全国ロードショーがスタート。Q-AXシネマでは公開を記念し、同16日より劇場行きの直行バスを運行。「長い散歩」専用のラッピングバスとして、主に年配層を対象とした輸送を行う（乗車無料）。配給元のキネティックによると「作品を見てもらいたい年配のターゲットに使ってもらいたいと考えた」という。渋谷の街をラッピングバスが走ることで、宣伝効果も見込むという。

　バス停留所はモヤイ像向かいの渋谷中央街ウェーブ通り入口付近。乗車は前売りチケット購入者と同作品の鑑賞客（当日チケット）が対象で、「若い人には映画のタイトル通り『長い散歩』をしてほしい」（キネティックの宣伝担当者）とのこと。（写真＝映画「長い散歩」より©2006ゼロ・ピクチュアズ／大喜／朝日放送

「長い散歩」公式サイト