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渋谷に「ウェルビーイング」実証・体験施設 没入ルームなどで感覚刺激

「渋谷ウェルビーイング・ラボ」の様子(写真=スヌーズレンを体験できるマルチセンサリールーム)

「渋谷ウェルビーイング・ラボ」の様子(写真=スヌーズレンを体験できるマルチセンサリールーム)

 音や香りなどの感覚刺激でリラックスするオランダ発の余暇活動「スヌーズレン」を軸としたウェルビーイング実証・体験拠点「Shibuya well-being Lab.(渋谷ウェルビーイング・ラボ)」が9月11日、渋谷・神南の「勤労福祉会館」(渋谷区神南1)1階にオープンした。

没入体験ができる部屋も

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 1970年代にオランダの重度知的障害者施設で余暇活動として考案され、光や音、香り、振動などの感覚刺激を組み合わせた空間でリラックスしたり楽しんだりする活動や理念を指すスヌーズレン。同ラボでは、「働く大人」をターゲットに、体を動かすことや思考を止めて休むことで、個人や社会が「よい状態」になるウェルビーイングにつなげるという。

 オランダのスヌーズレンプラットフォームでコーチトレーニングを受け、帰国後に「スヌーズレン・ラボ」(神宮前6)を立ち上げた橋本敦子さんと、「生と死のウェルビーイング」をテーマにしたイベント「Deathフェス」などを手がける市川望美さんが共同代表を務める。

 ラボ内は4つのエリアで構成。スヌーズレンの理念を体現するのが、橋本さんたちが「Ukaba」と呼ぶ2部屋。「マルチセンサリールーム」にはリラックスできる椅子やインテリアを置き、光や音楽の効果で「休む・溶かす」などの感覚が味わえる。「没入型デジタルマルチセンサリールーム」は、プロジェクターで部屋一面に映像を流し、振動や風、音なども合わせて、映像の中に入り込んだような没入型の体験ができる。「重度の障害があり旅行などに行けない方のためにも役立っている。思考をいったん停止させ、心身のリカバリーを促すリラクセーションの場になれば」と橋本さん。

 人工芝を敷いた「Sunaba」は、遊ぶ場としてデザイン。ゲームなどで体を動かせる。そのほか、セミナーなどで「問い」を通じて思考を深める「Toiba」、体験から得た「気づき」を言語化やアイデア、プロジェクトなどにつなげる創造の場「Kotoba」を設ける。

 当面は、ラボ内で開くセミナーやイベントの参加者に利用してもらうほか、ウェルビーイングに関心のある法人向けには、10月から毎月第2土曜に体験ツアーを実施。プログラムの共同開発や、産官学民による実証プロジェクトなどへの参画も呼びかける。

 橋本さんは2010(平成22)年から、児童福祉・教育施設を中心にスヌーズレン・センサリールームを普及させるなど、ウェルビーイングを文化として根づかせる活動をしてきた。「このスペースは、『大人のウェルビーイング』がコンセプト」と話し、「なかなか捉えどころがないウェルビーイングについて常設で発信し、渋谷区主催のイベントなどにも参加していく。事業者と契約して、福利厚生で社員の疲れを癒やしてもらうような空間にもしていきたい」と展望を明かす。

 要事前予約。