東急プラザ渋谷、2015年3月閉館へ-49年の歴史に幕

「渋谷東急ビル」として開業した当初の外観

「渋谷東急ビル」として開業した当初の外観

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 東急プラザ渋谷(渋谷区道玄坂1)が2015年3月22日、閉館することが決まった。

現在の「東急プラザ渋谷」の外観

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 1965(昭和40)年6月13日に、事務所や飲食店、物販などの複合ビル「渋谷東急ビル」として開業した同館。1973(昭和48)年に「渋谷東急プラザ」に、2012年に現在の「東急プラザ 渋谷」に、それぞれ名称を変更した。店舗面積は1万6386平方メートルで、地下2階~地上9階の11フロア。

 全館リニューアルとして、1983(昭和58)年に9階に「味の名店街」を出店し、7~8階にはカルチャースクールを開講。1985(昭和60)年9月には地下1階に生鮮食品店「丸鮮渋谷市場」をオープン。2004年に9階のレストラン街を「ダイニングアベニュー渋谷[Shokutsu]」にリニューアルし、2007年には1階・2階を改装した。

 館内には、開業当時から営業する紀伊國屋書店やロシア料理店「渋谷ロゴスキー」をはじめ、40代以上の女性向けのアパレルショップ、雑貨道具店「台所や雑貨店」など約90店が営業している。

 閉館に向け、2015年1月2日から順次セールを実施。同月以降、館内ほぼ全店の飲食店で開業当初に提供していたメニューを復刻するなど「ありがとうメニュー」を提供する。1月下旬には、開業当時の1960年代からの49年間の歴史や未来の渋谷を紹介するギャラリーを館内に開く予定。

 同館は2015年4月に建物の解体に着工予定。同施設跡には、周辺エリアを含め渋谷駅周辺で進む再開発の一環「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」として、地下4階~地上18階建ての施設を建設することが決まっている。敷地面積は約3300平方メートルで、延べ床面積は約5万9000平方メートル。1階の一部には、空港リムジンバス発着場を含むバスターミナルを設け、中低層部には商業施設を配置するほか、クリエーティブコンテンツ産業や外国系企業などの進出支援施設、国内外の来街者を対処とした観光支援施設なども予定している。2018年度開業予定。

 営業時間は10時~20時(店舗により一部異なる)。

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