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渋谷・桜丘エリアと駅東側結ぶ「北自由通路」が開通 JR線路上空を横断

渋谷ストリーム(奥側)と渋谷サクラステージをつなぐ「(仮称)北自由通路」の渡り初めが行われた

渋谷ストリーム(奥側)と渋谷サクラステージをつなぐ「(仮称)北自由通路」の渡り初めが行われた

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 JR線線路の上空を東西方向に横断する「(仮称)北自由通路」などが12月1日、開通した。

渋谷サクラステージとホテルメッツ側をつなぐ「(仮称)南通路」

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 渋谷駅周辺エリアの中でも、JR線や国道246号で東西・南北方向共に街が分断されるなど、駅と周辺地区をつなぐ歩行者ネットワークが脆弱(ぜいじゃく)だった桜丘エリア。11月30日に完成した大型複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」を中心とする同エリアの大規模再開発の一環で、今回、同通路などの歩行者動線も新たに整備した。

 北自由通路は、駅東側の明治通り沿いにある高層施設「渋谷ストリーム」と渋谷サクラステージが3階部分でつながる新たな動線。同通路沿いでは現在、JR「(仮称)渋谷駅南口橋上駅舎」の建設工事が行われている。新たな改札口は2024年秋、同駅舎は2027年の完成を目指しているため、同通路の供用開始時は通行時間が区切られる暫定的なものとなる。

 併せて、渋谷サクラステージの南端とホテルメッツ側(JR新南口改札口)をつなぐ跨線橋「(仮称)南通路」が開通したほか、同施設2階部分には、国道246号上空に架かる「渋谷駅西口歩道橋」とつながる「渋谷駅西口歩道橋デッキ」も開通。来年夏(予定)には、同施設と渋谷フクラスが地下でつながる「西口国道地下通路」も開通予定となっている。

 この日は北自由通路で、長谷部健渋谷区長をはじめとする区の関係者、同エリアの再開発関係者、JR渋谷駅池田克弘駅長らJR東日本関係者、渋谷エリアマネジメント協議会メンバーら関係者による渡り初め式と、「結ぶ」「つなぐ」意味を込めてリボンを結ぶ「テープタイド」セレモニーが行われた。

 長谷部区長は「通路ができることでさらに回遊性が高まり、(双方のエリアで暮らす区民)お互いが行き来することで地域のつながりがより強くなると思う。渋谷サクラステージのオープンで、桜丘に新しいエンタメやビジネス、人の交わり含めて新しい空間が生まれる。多くの人に楽しんでもらい、渋谷を好きになってもらうきっかけになれば」と期待を込めた。「渋谷駅の工事はまだ続くが、大きく方向性は見えてきて、乗り換えも含めて便利になってきた。まだご迷惑おかけすることはあると思うが、変わりゆく渋谷を楽しんで、温かく見守っていただければ」とも。

 渋谷ストリームの江原新博総支配人は「駅南側の回遊性に貢献できることをうれしく思う。訪れる皆さま、地域の方々に愛され誇りに思う施設になれるよう努めていく」とあいさつ。渋谷サクラステージの潮田喜一郎総支配人は「館内の施設は順次オープンしていくが、渋谷ストリームをはじめとする周辺施設と連携を図りながら、駅周辺のますますのにぎわいに貢献していければ」と続けた。

 通行可能時間は、(仮称)北自由通路=5時30分~23時30分、(仮称)南通路=5時30分~24時30分。

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