米発サービスアパートメント「ハイアット ハウス 東京 渋谷」が2024年2月、渋谷・桜丘の新複合施設「Shibuya Sakura Stage（渋谷サクラステージ）」（渋谷区桜丘町）にオープンする。

レストラン「MOSS CROSS TOKYO」のイメージ

　渋谷サクラステージは、東急不動産や地権者らが参画する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」が手がける再開発事業。約2.6ヘクタールのエリアに、A街区「SHIBUYA サイド」＝オフィス・店舗・駐車場など、B街区「SAKURAサイド」＝住宅・オフィス・店舗・サービスアパートメント・駐車場など、C街区＝教会などの3棟を建設している。

　中長期在型施設となる「ハイアット ハウス 東京 渋谷」は、SAKURAサイドの「SAKURAタワー」1階～3階、6階～16階に入居。客室数は126室（約32平方メートル～96平方メートル）で、オーブンレンジも用意するキッチンや洗濯乾燥機、55インチ以上のテレビ、冷凍冷蔵庫、バスタブなどを完備。施設は渋谷の「多様性」から着想したデザインコンセプト「2面性」を、インテリアやエントランス・客室などに展開するアートワークを落とし込む。

　メインダイニングとして、モダンジャパニーズフレンチ「MOSS CROSS TOKYO」が出店し、同施設の朝食ビュッフェも提供。16階のレセプションロビーには、屋外庭園を臨むロングカウンターとラウンジコーナーの「ラウンジ＆Hバー」を併設。同じく屋外庭園に面してマルチファンクションルームを設ける。そのほか、スナックや飲料、日用品、「渋谷にちなんだ」商品などを扱う24時間営業の「Hマーケット」、ジャグジーも備える屋内プール（16階）、24時間利用可能なフィットネスルーム（15階）なども備える。

　「ハイアット ハウス」はこれまで、金沢などに施設をオープンしてきたが、都内の施設は今回が初。東急不動産とハイアット ホテルズ コーポレーションの関連会社が長期滞在ホテルマネジメント契約を締結し、ハイアットホテルズ コーポレーションが運営する。ターミナル駅の渋谷であり、駅近であることなどから、インバウンド観光客の中長期滞在や外国人ビジネスパーソンなどの多様なニーズを見込む。

　矢野花恵総支配人は「全ての部屋にキッチンや洗濯乾燥機が完備されたサービスアパートメントタイプなので、1 泊でも長期滞在でも、まるで自宅にいるかのようにくつろいでお過ごしいただける。お客さまには渋谷を中心としたエリアの多彩な魅力を味わい尽くす旅の拠点として、また地元のコミュニティーからも必要とされ、貢献する施設として、皆さまに長く愛される存在を目指していく」とコメントを寄せる。

　オープン日は2月26日。10月18日に予約の受付を開始。開業記念として同年5月31日までの滞在宿泊を1泊1室3万4,600円～（サービス料・消費税・宿泊税別）で用意し、宿泊者には朝食を無料で提供する。