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東急不動産、渋谷・桜丘の新施設にグローバル起業家育成拠点 MITと協業

(仮称)Shibuya Deep-tech Acceleratorのイメージ

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 東急不動産が、ディープテック・スタートアップ支援を目的にした施設「(仮称)Shibuya Deep-tech Accelerator」を11月完工予定の「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(渋谷区桜丘町)内に開設する。

(仮称)Shibuya Deep-tech Acceleratorのイメージ

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  東急不動産や地権者らが参画する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」が手がける渋谷サクラステージの開発。約2.6ヘクタールのエリアに、A街区「SHIBUYA サイド」=オフィス・店舗・駐車場など、B街区「SAKURAサイド」=住宅・オフィス・店舗・サービスアパートメント・駐車場など、C街区=教会などの3棟を建設している。「(仮称)Shibuya Deep-tech Accelerator」は、SHIBUYAサイドの「セントラルビル」内に開設予定で、床面積は約200坪となる。

 東急不動産は、国内外のスタートアップを集積することで広域渋谷圏の価値向上を目指している。シリコンバレーを拠点とするPlug and Play社との共創、スタートアップ向けスモールオフィス「GUILD」の展開、渋谷区などとグローバルスタートアップ育成機関シブヤスタートアップスの共同設立など行っている。

そうしたなか、6月にマサチューセッツ工科大学(MIT)の産学連携プログラム(Industrial Liaison Program、以下ILP)に参加することを発表。広域渋谷圏におけるスタートアップ支援の「さらなる」推進と、ディープテック領域を中心としたイノベーションを創出する場づくりの検討を進めていた。同施設の開設を機にMIT ILPを通じたMITエコシステム全体との協業を加速させ、広域渋谷圏におけるイノベーション・エコシステムの構築の推進を図る。

 一般的に「科学的な発見や革新的な技術に基づいて、世界に大きな影響を与える問題を解決する取り組み」と定義されているディープテック。同所では具体的に、サステナビリティ、AI、ロボティクス、バイオなどの分野を指す。

 同施設ではMITのJeffrey Grossman(ジェフリー・グロスマン)教授をアドバイザーに迎える。グロスマン教授と新設する審査基準をクリアしたディープテック領域のスタートアップ企業を対象に、同教授と共に新規開発したアクセラレータープログラムを提供(予定)。同じくMITのJohn Carrier教授とも連携し実践型のプログラムを拡充していくほか、パートナー企業との産学連携、将来的にファンドを設立し継続的な資金調達機会の提供も図る。

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