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渋谷・新複合施設「道玄坂通」開業 旧ドンキ跡などに店・オフィス・ホテル

テープカットに参加したPPIH安田隆夫会長(写真左から3番目)や長谷部健渋谷区長(同4番目)ら

テープカットに参加したPPIH安田隆夫会長(写真左から3番目)や長谷部健渋谷区長(同4番目)ら

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 渋谷・文化村通りに面した旧「ドン・キホーテ渋谷店」跡などを再開発した新複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」(渋谷区道玄坂2)が8月24日、開業した。

開業後、施設に入っていく来店客ら

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 ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(目黒区、PPIH)が2013(平成25)年から進めてきた同施設一帯の再開発。敷地面積は5897.4平方メートルで、ビルは地上28階・地下1階(建築基準法上地上27階、地下2階)の高さ114.8メートル(最高118.7メートル)、延べ床面積4万1767平方メートル。文化村通りをはじめ、道玄坂小路にも面した出入り口(動線)4カ所を設け、施設内を通り抜けられるようにすることで、以前は道が狭く暗いイメージもあった同エリアの回遊性を高める。

 地上1・2階の商業エリアは、中央の通路に沿ってショップ12店が軒を連ねる「商店街のような空間」に仕上げた。3階・4階~10階にはオフィス(総面積約1万3770平方メートル、1フロア約 1740平方メートル)、11階~28階にはライフスタイル・ブティックホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」(272室、今月29日開業)が入る。

 開業日となったこの日は、施設の道玄坂方面入り口でテープカットが行われ、同社の安田隆夫会長や長谷部健渋谷区長らが出席した。安田会長は、オープニング式典を「開通式」とうたったことについて、再開発前の1999(平成11)年に同所の一角に「ドン・キホーテ渋谷店」をオープンしたことを振り返り、「当時は都心部への出店はまだ珍しく、『渋谷のドンキ』という話題性もあり人気に火がつき、ドン・キホーテの名を一躍全国区へと押し上げてくれた」とコメント。小型店で手狭だった問題点を解消するために周辺用地の確保に乗り出したのがプロジェクトの始まりだったという。その後、同社は2017(平成29)年5月、旧渋谷店のはす向かいに旧渋谷店の代替店舗として大型店「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」をオープンしている。

 施設周辺の道玄坂2丁目エリアは、渋谷百軒店など、複雑で入り組んだ昔ながらの路地裏の風情を残し、個性ある店も軒を連ねる。そうした立地を「渋谷の文化のるつぼ」(安田会長)とも捉え、施設は文化村通りと道玄坂小路の2つの通りに面するように複数の出入り口を設け、施設内を通り抜けられる新たな「道」を整備した。「施設によって街が遮断・分断されるのではなく、逆に楽しく街を回遊できる拠点」として新たな都市空間を創造する狙いを、施設名「道玄坂通」に込めたという。

 施設のシンボルキャラクターは巨大な鳥「ドードー」。道玄坂通の「ド」と、ドンキの「ド」、「渋谷を堂々と楽しむ」などの言葉から名付けた。

 1~2階の商業施設には、「情熱価格」などドン・キホーテのオリジナル商品ブランドを扱う新業態店「ドミセ」をはじめ、日本初進出となる米シアトル発のバーガー店「Lil Woody’s(リル・ウッディーズ)」、スペシャルティーコーヒー店「猿田彦珈琲(コーヒー)」、米ベーカリー「THE CITY BAKERY」、歯科医院・カフェ・ジムを併設するウェルネスサポート施設「ANDELT(アンデルト)」、初心者の20~30代女性向けのダンススクール「東京ダンスヴィレッジ」(9月10日開校予定)などが出店する。

 営業時間は店舗により異なる。

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