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A東京・吉井裕鷹選手、SR渋谷・井上宗一郎選手、日本代表合宿参加

(左から)合宿に参加しているサンロッカーズ渋谷・井上宗一郎選手とアルバルク東京・吉井裕鷹選手©JBA

(左から)合宿に参加しているサンロッカーズ渋谷・井上宗一郎選手とアルバルク東京・吉井裕鷹選手©JBA

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 アルバルク東京(以下、A東京)の吉井裕鷹選手やサンロッカーズ渋谷(同、SR渋谷)の井上宗一郎選手が現在、「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023 アジア地区予選Window5」に向けた直前合宿に参加している。

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 今月11日(対バーレーン)と14日(対カザフスタン)に行われる試合に向けた合宿を今月1日~7日のスケジュールで行っている男子日本代表。国内外のリーグがシーズン中で短い練習期間となることもあり、今回の合宿ではトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)体制の代表でプレーをしたことがある選手が招集された。ホーバスHCは「今の代表のバスケットが分かっているメンバーだからスムーズに始まった。皆すごい自信を持っているから楽しみ」と状況を明かす。

 吉井選手は、今夏のデベロップメントキャンプから参加し、同大会の地区予選などにコンスタントに出場してきた。10月にBリーグが開幕し、それぞれが各クラブのスタイルに「体を慣らしていた」ことから、代表経験のある選手ばかりでも「合っていない部分は多少なりある」と言う現在の日本代表チーム。「僕自身も忘れている部分は少しある」と言うが、「ベースとなる部分は覚えているので、何度か練習して慣らしていけば大丈夫かな」と続ける。

 試合に向けては、ホーバスHCに最初に会った時から「空いたら打つことを言われている」ことからシュートを第一に考えつつ、「(シュートが)入っていけば、ディフェンスの選手が近付いてくるので、ドライブ(ドリブルでインサイドにアタックするプレー)を狙っていけると言われたので、そこをもっと意識しいきたい」と話す。続けてリバウンドを「貢献したい」点として挙げたが、日本代表は身長があまり高くないことから課題の一つとなっている。ホーバスHCが「どういう風にボックスアウトをしてリバウンドを取ろうという指標を作ってくれている」ことから、「とにかく1試合通してそれをやり続けることを意識付ける練習をしている」とも。

 ホーバスHCは吉井選手について「調子が良いので楽しみ」とコメントしたが、吉井選手は「トムさんがそう思ってくれているのであればうれしいし、期待に応えたい」と意欲を見せる。

 井上選手は身長201センチのビッグマンながら3ポイント(P)シュートを得意とすることから「良いスペーシングを作ること」に期待を寄せるホーバスHC。ホーバスHC体制の日本代表で存在感を示している選手の一人で、井上選手自身も「どちらかと言うとSR渋谷でバスケをする方が大変。代表の方がのびのびできるというか、役割や求められることも分かる」と落ち着いた様子を見せる。

 今回、比江島慎選手ら得点源となる選手がコンディション不良で離脱していることもあり、「チーム全体として3ポイント(P)の本数やトランジション(速攻)の攻撃回数を増やして決めていかないといけない」と考え、武器と自負する3Pシュートは1試合で「5・6本くらい決めていきたい」と意気込む。

 ホーバスHCはバーレーン代表の中でもアメリカからの帰化選手Devon Dwayne CHISM選手の得点面とリバウンド面を警戒点に挙げた。井上選手はマッチアップする可能性があるが、「やるからには絶対に止めたい。止めれば相手の攻撃も少しは停滞すると思う」と話す。以前はディフェンス面を課題に挙げていたが、SR渋谷で技術と賢さを持ち合わせたライアン・ケリー選手と練習していることもあり「その経験をディフェンスで結果を残せたら」と自信ものぞかせた。

 今回の合宿にはSR渋谷のチームメートであるベンドラメ礼生選手が約1年ぶりに招集されている。ポジションは異なるが、「スクリーンのかけ合いも大事なのでコミュニケーションを取ることが多い」と言い、「僕だけじゃなく、全員が礼生さんにいち早くチームとして慣れるようにより多くコミュニケーションを取っている。礼生さん自身も分からないことあったら聞いてきてくれる」と話した。

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