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南青山・岡本太郎記念館で「TARO賞」受賞・大西茅布さんの新作展示

展示予定の新作「今日の神話」(一部)

展示予定の新作「今日の神話」(一部)

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 南青山の岡本太郎記念館(港区南青山6、TEL 03-3406-0801)は6月29日から、「第24回岡本太郎賞」を受賞した大西茅布(ちふ)さんの新作を特別展示する。

「太郎賞」を受賞した大西さんの「レクイコロス」

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 岡本太郎現代芸術賞(通称:TARO賞)は、故・岡本太郎さんの遺志を継ぎ、「自由な視点と発想で現代社会に鋭いメッセージを突きつける」作家を顕彰するため、岡本さんが亡くなった翌1997(平成9)年から開催されている公募展。岡本太郎賞・岡本敏子賞などが選ばれ、両賞受賞者には副賞として同館での作品展示機会が与えられている。

 616点の応募があったなか昨年の太郎賞に選ばれた大西さんは2003(平成15)年大阪生まれ。2011(平成23)年で独立展に入選した経験があり、現在は東京芸術大学で油画を専攻している。昨年、大小さまざまなキャンバスを5メートル四方に組み合わせた作品と、複数の絵を掛けたイーゼルで構成する「レクイコロス」で、大阪府立港南造形高校在学中の18歳で史上最年少となる同賞を受賞した。

 今回、新作となる「今日の神話」を同館で現在開催中の企画展「赤と黒」内で展示する。作品は、大西さんが昼に大学で制作した「昼の絵」と夜に自宅で制作した「夜の絵」で構成。「真・善・美の完備した楽園」である「昼の絵」と、その「逆の世界」である人々が群がり武器が大地を埋め尽くした「夜の絵」を貫く不死鳥として、岡本さんの「太陽の塔」を描いている。

 大西さんは太陽を「永遠の希望の根源」と表現するほか、「夜の絵」に描かれた戦車は「今日進行中の戦争から漏れ伝わる悲惨な画像を参考にした」と言い、「この絵が戦地の人々の鎮魂にすこしでも役立てば」(以上、原文ママ)とコメントを寄せる。

 「太陽の塔」を「両者を循環するライトモチーフ」として描くほか、岡本さんの「明日の神話」を想起させるタイトルを付けることで、岡本さんへのオマージュを込めているという。大学の課題で制作した作品となるが、美術館などでは初展示となる。

 開館時間は10時~18時。入場料は一般650円ほか。火曜休館(祝日の場合は開館)。7月18日まで。

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